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一流の人たちはどのように運をコントロールしているのか?

鳥居祐一 《株式会社スピードブランディング代表》

2016年03月15日 公開 2016年03月15日 更新

一流の人たちはどのように運をコントロールしているのか?

『一流の人はなぜ、そう考えるのか』より

 

「運」をコントロールする

私はアメリカの億万長者たちに、「あなたの成功の要因はなんだったと思いますか?」

と聞くことがあります。すると彼らの多くは、I was lucky. I was at the right place at the right time. と答えます。つまり「自分は運が良かった。正しいときに正しい場所にいたからこそ成功できた」と言うのです。

それは単に運を引き寄せたのではなく、「自ら運をつかみにいく」ような積極的な言葉のように聞こえます。つまり、彼らの言う運の定義とは「最高の情報を最高のタイミングと、最高の環境、条件でつかみとれるかどうか」と言えそうです。「情報」「時期」「環境」がすべて最高の状態で揃うことは滅多にありませんが、アンテナを張っているとそういうタイミングに遭遇することがあります。

そのように上手く噛み合ったときに思い切ってリスクを冒してつかみ取りに行くことで、1や2の努力で100の成果を得ることも可能になります。逆に、同じ情報でも受け取る時期や環境が悪ければ、100の努力をしても1か2の成果しか得られません。残念ながら世の中には間違ったタイミングで行動してしまい、苦労している人がたくさんいるのです。

では、「運」とはいったいどういうものなのでしょうか? 

運とは「自分の願いを実現に導く目に見えないエネルギー」です。「運」はある程度、自分でコントロールできます。ですから彼らは「自分は絶対に運がいい!」と信じていますし、「運が良くなるにはどうすればいいか?」そして「何をすると運が悪くなるのか?」の理由も知っているのです。

運というのは目に見えない気の流れから発生し、潮の満ち引きのように上がったり下がったりします。多くの人は「運も実力のうちだよね」と言い、実際に一つの分野で結果を出された人は、だいたい運の要素を口にします。

彼らが総じて謙虚だということもあるのですが、「世の中には目に見えない力が働いている」ということも知っているのです。洋の東西を問わず、億万長者の多くがスピリチャルと言われる所ゆ え以ん です。その証拠にアメリカでは、富裕層の住宅地ほど、週末には多くの人が教会に祈りをささげに行きます。

では、常に運を良くするために、一流の人たちはどのように運をコントロールしているのでしょうか?

ここでは、それを考えてみたいと思います。運の良い人とは、一般的に明るく楽観的でポジティブ思考です。自ら進んで新しい経験を受け入れようとし、多くの人と会おうとする積極的な人です。その多くの出会いの中からチャンスを見つけ、大きな成功に結びつけています。御縁の合った人たちとの関係を大切にし、長期的なお付き合いをしようとします。多くの人は短期的に考えがちですが、この「長期的」というのがポイントです。

そして常に注意深くアンテナを張り巡らせているので、チャンスと感じたときの決断は早く、直感が冴えわたりどんどん前に進んでいきます。

一方、運の悪い人はどうかというと、ネガティブ思考なゆえに人間関係に恵まれない。

いつも愚痴や不平不満を言っているので、周りからの応援やサポートが受けられず、せっかくのチャンスも成功に結びつけられない。古い習慣にしがみつき、新たなチャレンジには否定的なので無難な選択をしてしまう。うまくいかないことが他人や環境のせいだと思い、言い訳を考えてしまう。自分に自信がないので周りの意見に振り回され、なかなか決断ができず、せっかく来たチャンスをふいにしてしまう。

そして視野が狭く、考え方も硬直的なため、チャンスの出現率が同じでも気が付かないことが多いなど、負のスパイラルに入っているのです。

こうして比較してみると、運の良い人と悪い人というのは、「成功している人としていない人」の違いにも思えます。同じ出来事でも、行動や考え方次第でチャンスになる人とならない人がいます。

つまり運とは、物事の考え方次第で引き寄せられるし、逆に取り逃してしまうこともある不思議なエネルギーなのです。

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「運」を味方につける、3つの人間関係

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