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子どもの「イヤ!」は身を守る反応…“豊かな心”を育むコツ

平木典子(東京福祉大学大学院教授/家族心理士)

2011年10月22日 公開 2024年12月16日 更新

平木典子

おかあさん、今からでも大丈夫です

これまでの子育てで、言い過ぎや否定的な言葉かけに気づかれた方がいらっしゃるかもしれません。だとしても、今からでも決して遅くはないのです。

後から身についたものは、いくらでも直すことができます。気持ちを切り替えて、お子さんに接してみてください。もし、また自分の感情や都合を口にしてしまったとしても、あまり自分を責めず、素直に子どもに謝ればよいと気楽に構えましょう。

人は、基本的に失敗する生き物です。特に、子育ては失敗の連続。誰もが不完全ながら、懸命に日々営んでいることなのです。

未来への不安が多い社会ゆえ、「何か特別なものを与えよう」「こういうふうに育てたい」などと考えがちです。しかし、大切なのは、その子らしく育つこと。おかあさん、がんばり過ぎず、失敗を恐れず、ぜひ、おおらかな気持ちで子育てをなさってください。

 

【PROFILE】 平木典子

1959年、津田塾大学英文学科卒業。当時、一般にはあまり知られていなかったカウンセリングに興味をもち、ミネソタ大学大学院に留学、カウンセリング心理学修士課程を修了した。帰国後、立教大学カウンセラー、日本女子大学教授、跡見学園女子大学教授を経て、現在 東京福祉大学大学院教授。日本家族心理学会常任理事。 臨床心理士。家族心理士。

1995年から、統合的心理療法研究所 (IPI) の所長として、心理療法の理論・技法の統合を追求している。
主な著書に『アサーショントレーニング』(日精研心理臨床センター)、『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』『話すことが苦手な人のアサーション』(以上、金子書房)など。

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