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対等になれず、蔑まれ...「自己肯定感が低い人」ほど人生損する理由

大嶋信頼(心理カウンセラー)

2018年07月29日 公開 2023年05月24日 更新

対等になれず、蔑まれ...「自己肯定感が低い人」ほど人生損する理由

「どうせ自分なんて...」日本人は自己肯定感が低い人が多いが、心理カウンセラーの大嶋信頼氏は「自己肯定感を持つだけで人生は大きく変わる」という。それはなぜなのか。

そして、そもそも人はなぜ自己肯定感を持てないのか。著書『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』を発刊した大嶋氏に、そのメカニズムを明かしてもらった。

※本稿は、大嶋信頼著『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』(PHP研究所)から一部を抜粋し、編集したものです。

 

「自分っていいよね」と思える人はなかなかいない

私は、心理カウンセラーという仕事をしているのに、これまで「自己肯定感が低いのが悩みで...」と言われても、「はあ」とあまりたいした問題にはとらえていませんでした。

そもそも自己肯定感って「自分で自分のことをOKだ!」とか、「自分って結構いいよね〜!」なんて思えること。

自分自身で自分のことをちゃんと認めてあげればあげるほど「自己肯定感が高い人!」となるのだけど、「そんなことをしちゃったら向上心がなくなっちゃうでしょ!」と思ったり、「なんだか、そんなの自分のことを好きなナルシストじゃない!」と思っていました。

だから「自己肯定感が低くても構わない!」と、「自己肯定感」に注目を向けることはほとんどありませんでした。

 

自己肯定感が強い外国人

自己肯定感って、外国人に比べると日本人は低いものです。

アメリカで勉強していたときも、確かに「私は自信がありません」とか「ちっとも勉強ができないんです!」と言っている私に比べて、周りの連中は「どうだ! 俺ってすごいだろ!」と、ちょっとできたことを100倍ぐらいに誇張して話をするものだから、「お〜! こいつらの自己肯定感は高いな〜!」と思っていたものです。

といっても、心の中では「絶対に自己肯定感が低いほうが耐え忍んで努力をしているから、いつかはこいつらよりも優秀になれるはず!」と思っていました。

「今はダメだけど、いつか見ていろ、俺だって!」と自己肯定感が低いまま、耐え忍びながらやってきました。

いつも「自分はダメだ」と、何をやっても自分を肯定できなくて「なんとかしなきゃ!」と悔し涙を流しながら努力しつづけてきました。

自分がダメなりに努力をしていれば、自己肯定感が低いままでも、いつか誰かに認めてもらって、自分自身でも「これでいいのだ!」と思える日が来る、とずっと信じていました。

自己肯定感が低いまま、自分を鍛えつづけていれば、いつか人からも自分自身からも認められる人間に変わるのだろう、とずっと信じていたのですが、実際には「あれ? いつまでたっても自分のことが好きになれないぞ!」となってしまいます。

自己肯定感が低いから謙虚になれて、人よりも美しくなれる、と信じているのに、いつまでたっても中身は醜いままで「ちっとも変わっていない!」という現実にびっくり...。

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実は自己肯定感が低い人ほど「ナルシスト」?

著者紹介

大嶋信頼(おおしま・のぶより)

心理カウンセラー

株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。カウンセリング歴30年、臨床経験はのべ9万件以上。『それでも大丈夫 不安を力に変える方法』(青山ライフ出版)など著書多数。

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