佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2020年05月02日 公開
タイトル、あらすじを簡潔にまとめている、桑原さんのマル秘メモ。
畠山
いやはや。“架空のキャスティング”、ずいぶんと盛り上がりってたね。さてさて。お待ちかねのお料理とお酒です。召し上がりながら、座談会の後半戦を進めようじゃありませんか。
作者としては聞きにくい……ですが、好きな回(話)を教えてください。
桑原
なんといっても、1巻の最終話「ふんどし」です。はじめにお話した「湯の子」がひとつのテーマでもあって。長屋のおせっかいで「相撲大会で優勝したら夫婦になる」ってねぇ。いい話だ。なのに、2巻で「湯の子」の父親が名乗りでてくるんだもの、もうっ!
畠山
俺に怒らないでくれよ(笑)
桑原
怒っているのじゃなくて褒めているんです(笑)。1巻から2巻への引きがスゴ過ぎました。
畠山
「ふんどし」で終わったのがあまりにも出来過ぎで。もう一波乱起こさないと、と。シビアなことなんだけれども、万松がいることによっていろんなことが緩和される。ふざけていても、こいつらが本質を突いているという。
桑原
たしかに。そういう観点では9巻の「おてだま」「かんざし」「うらかた」の流れにも感服です。
畠山
「あれ? これで終わっちゃうの?」と、読者を消化不良な気持ちにさせておいて、最後につなげるという。それが……おっと、いけない! ここでネタバレや解説をしてしまうと新しい読者を開拓できない(笑)。みなさん、手短にお願いしますよ。
橋本
ぐ……しゃべりたい、という気持ちを抑えて(笑)。
私は5巻の「ねのこく」です。武家屋敷に幽霊が出るというお話で、金太が都合よく使われているところが可愛いし、あの肝試しのシーンには思わず笑ってしまった。
幽霊を成仏させてあげるために、万松がひと肌ぬぐのがまたいいんだよね。
桑原
幽霊の世話までしちゃうんだもの(笑)
西山
とうとう、幽霊まで出てきちゃったのかと(笑)。私の一番のお気に入りは、3巻の「てておや」です。大家の徳兵衛さんの娘として、お孝さんが登場して。薬種問屋の木田屋さんとお満ちゃんという“親子のやりとり”がふたつもあって。
そしてまた7巻の「あまから」で、お孝さんのところに徳兵衛さんが遊びに行って、ねずみ小僧の兄弟につながるという……。
福田
そう! 偶然、そこに泊まるなんて。すごいよくできてる!
畠山
都合がいいのは、小説ですから勘弁してください(笑)。
福田
「てておや」は私もすごく好きで。木田屋さんが、「治療代や薬代を払えない貧乏なお医者には、薬をタダ同然で分けている」というところにジンときてしまった。
西山
ホント、『おけら』では、そんなふうに、すぐ泣かされちゃう。
橋本
でも、次の瞬間、笑ってる。泣いてすぐに笑えるって、ほかにはない!
福田
究極のデトックス小説ですよねぇ。泣けるというか、連続でグッとくるのが、1巻の「もののふ」です。清水寿門の禅問答のような名言が多すぎる! この話で“おけら中毒”になりました。
桑原
私も「もののふ」好きだ!
福田
本当に大事なものは、肩書きや目先のことじゃないというくだり。この、切羽詰まったところでグッときましたね。落ち込んでいる寿門の言葉にもポロポロっときて……私、この話を朗読したことがあるほど。
桑原
では、<商人にとって一番大切なものとはナニか?>を訊かれて答える、鉄斎のセリフを読んでみますか(笑)。
<金でしょう。だが、その金を作るのは信用です。ですから金より信用のほうが大切なのかもしれません。金は落としても、また稼げますが、一度失った信用を取り戻すのは難しいですから>
一同 くーっ! すごくいい! みんな、読んだらいいのに!
「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
「仲がいい企業と協力した」ことを示すコラボは、ブランドの新たな価値になる
商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。
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