「水煮缶」で認知症を予防しましょう!
2018年11月01日 公開 2022年03月03日 更新
良質のたんぱく質が摂れる大豆缶
大豆缶をつかったお手軽料理
大豆のキーマカレー
豆腐、味噌、納豆など、大豆は古来、日本人の食生活になじみの深い食材です。
大豆には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。良質なたんぱく質は、赤身の肉や魚など動物性の食材に多く含まれていますが、大豆の植物性たんぱく質は、コレステロールがより少なく、血管を活性化させる効果が期待できると言われています。
それ以外にも、サポニンやイソフラボンといった有効成分も含まれています。サポニンは血液中のコレステロール値を下げる効果、抗酸化作用による血管の老化抑制効果があると考えられています。
イソフラボンは、エストロゲン(女性ホルモンの一つ)と似た作用があり、ホルモンバランスを整える効果があると考えられます。
ヘルシーな万能野菜 トマト缶
トマト缶をつかったお手軽料理
トマトの焼肉だれ炒め
トマトにはグルタミン酸という旨味成分が含まれており、それが「だし」としてはたらくことで、料理の味に深みを加えます。また、トマトの酸味を構成する要素の一つであるクエン酸は、食欲増進や新陳代謝の促進、乳酸のスムーズな代謝に効果があると考えられています。
トマトといえば「赤」ですが、それはリコピンという成分によるもの。サケのアスタキサンチンと同じカロテノイドの一つで、やはり抗酸化作用が期待できます。
生のトマトを食べることももちろんおすすめですが、価格や味に変化があることも事実。トマト缶には、旬の時期に収穫された完熟トマトが詰め込まれていますから、フレッシュなおいしさをいつでも味わえます。
認知症の予防には「食養生」がおすすめ
アルツハイマー型認知症やパーキンソン病の発症に至った人に多く見られる食習慣の特徴は、次のようなものです。
・朝食:菓子パン
・昼食:麺類
・午後のおやつ:甘いお菓子
・夕食:でき合いの揚げものや肉類が中心。野菜はほとんど食べない
このような内容の食事が、発症の直接の原因であるとは言い切れませんが、こうした食習慣の人が多いことは事実で、それが症状をさらに悪化させる原因にもなっています。
私たち日本人の食生活は、第二次世界大戦後から現在までの間に、大きく変化してきました。その結果、平均寿命は飛躍的に伸び、体格も大いに向上しましたが、そうした改善とは裏腹に、健康の「質」は明らかに悪化しています。
まいにちの活動のためのエネルギーや、身体をつくり働かせるための栄養素を、私たちは食事から摂っています。心身の健康維持には、栄養素バランスのよい食事が大切です。
そこでいま注目したいのが、昔の日本人の食事に備わっていた「治癒効果」です。私たち日本人がもともと摂っていた食事や食材に戻すだけで、充分に健康は維持できます。
まいにちの「食養生」として、おすすめの食事内容は、次の項目に集約できます。
・朝食をパンからご飯に変える
・生野菜のサラダよりも温野菜を食べる
・発酵食品を積極的に食べる
・肉よりも魚を優先する
・乳製品は発酵したものをできるだけ選び、清涼飲料水はなるべく摂らない
・農薬をあまり使っていない食材を選ぶ
大切なのは、バランス感覚。「身体の声を聴く」という言い方がある通り、こだわりすぎても、はめを外しすぎても、心身に悪い影響が現れます。「水煮缶」と「おすすめ食材」のコラボレーションメニューで、健康寿命をぐんぐん伸ばしていきましょう。