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嫌いな人も苦じゃなくなる! "教養"としての人づきあいの極意



2018年11月28日 公開

佐々木常夫(元東レ経営研究所社長)

分けへだてなく人に会い、だれからも謙虚に学ぶ

教養を養うのに本を読むのも大事ですが、私は人と会って、人に学ぶのも教養のうちだと思っています。人がもっとも影響を受けやすいのは同じ「人」ですから、何かを学ぼうとしたら、本を読むより人から学ぶほうが手っ取り早い。

そう考えれば、学ぶ対象は自分の身の回りに山ほどいることがわかってきます。会う人みな師匠。特定のすぐれた人物からだけ学ぼうと限定する必要はありません。どんな人も必ず何かしらいいものをもっているのですから、その気になればだれからでも学べます。

大切なのは、「あいつとは気があわない」とか「あまり好きな人間ではないから」などと人間の選り好みをしないこと。いろいろなタイプの人間と接して、彼らからいいところを積極的に吸収するよう心がけることです。

だれにも人間の好き嫌いはあるでしょう。しかし、「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ」です。たとえウマのあわない相手であっても、少なくとも「嫌いにならない」よう努めること。また相手からも好意や親しみを抱いてもらえるような和合的な態度やつきあい方を心がけること。

そうすれば、相手も胸襟を開いていろいろなことをしゃべってくれるでしょうし、教えてくれるでしょう。

 

人に会い、人から学ぶことで教養は増す

こういうことが上手なのはやはり女性で、たとえば私の知人でも、いま横浜市の市長をなさっている林文子さんの人あたり、人づきあいのよさは天下一品のものがあります。

かつてはBMWを一年に百台売るという最強のセールスウーマンであっただけに人の気をそらすことがないし、相手をそれとなく褒めて心地よくさせるすべにも非常に長けています。

また、それが対人テクニックではなく、林さんの人間性から出ていることもこちらによく伝わってくる。彼女から車を買った人は車を買ったのではなく、彼女の人間性を買ったのだろうということがお会いしているとよくわかるのです。いつも相手の心の中にすんなりと入り込み、人の間に穏やかに溶け込んでいることのできる喫茶去的な人物というべきです。

さらに話は飛びますが、幕末から明治にかけては、多くの人材が各地から輩出されただけでなく、彼らが互いに交流し、影響を与えあうことによって変革へのうねりを生んでいったという印象を受けます。

人が人に会い、人から学びあうことによって時代の潮流をつくりあげていった。その点で、あの時代は「空前」にして「絶後」の時代であったといえるかもしれません。

なかでも、坂本龍馬はだれからでも学ぼうとする素直、貪欲な性格に加えて、地位や権威には無関心であったこと、広い視野と行動力があったことなどから、薩長同盟に代表されるような藩と藩、人と人を結びつける結節点的な役割を果たした異色の人物といえます。

龍馬には他の人物のような藩の後ろ盾はありませんでした。だから彼の行動はいつも単独で無資本でした。それだけに彼は人との出会いを大切にして、どこかに一級の人物ありと聞けば、すぐさま臆することなく会いにいきました。

勝海舟、横井小楠、松平春嶽、西郷隆盛、大久保利通、後藤象二郎など、多くの人物に会い、彼らの知識、見識を素直に学んでわがものとしていった。そこから築いた公武の立場を超える人脈ネットワークがなかったら、あるいは明治維新という歴史の様相はもう少し異なったものになっていたかもしれません。

できるだけ人間に好き嫌いをつくらないこと。素直、フランクな態度で人と接すること。誰からも何かを謙虚に学ぼうとすること。

こういう姿勢が組織人の教養にとっては欠かせないのです。



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