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孤独なほうが、老後資金の心配もなくなる

2019年08月30日 公開

松原惇子(老後を応援する団体SSSネットワーク代表理事)

松原惇子

老後になると、年金支給額と貯金残高の少なさにがっかりし、医療費の高さでさらに凹むことも…。しかし孤独になることで、お金の心配はむしろ減ることがあるのだ。

「孤独な老後をどう過ごすのか?」という特集が雑誌で組まれたり、孤独老人の悲惨な末路が報じられたり、「孤独な老後」についてよく話題に挙げられます。

そんな昨今、「孤独を不安視する声」がどんどん出てくる一方で、「2035年には独居老人が4割を超える」「人生100年時代」ともいわれ、老後は孤独からはますます逃れられなくなっているという状況に陥っています。

しかし、です。「孤独なほうがむしろ老後はうまくいく」と自信をもって主張する人がいます。

ひとりの老後を応援する団体であるNPO法人「SSSネットーワーク」を立ち上げて運営し、1000人以上の孤独老人を見てきたうえ、自分自身も70歳過ぎた今も独身である松原惇子氏が、その人物。

著書『孤独こそ最高の老後』の中で、孤独を味方につけることで、かえって老後資金に困らなくなることを説いています。本稿ではその一節を紹介します。

※本稿は松原惇子著『孤独こそ最高の老後』(SB新書)より一部抜粋・編集したものです。
 

減っていく年金よりも、収入を得ることに意識を向けよう

企業年金や個人年金がたっぷり入る人はともかく、年金だけでは不安な高齢者は多い。

75歳になると、ほとんどの人が年金暮らしになるのに、後期高齢者医療保険とやらで徴収される金額が増えるのだから、この国は高齢者殺しの国だといわざるを得ない。

福祉に頼れないから、質素に暮らし、老後に備えて貯金してきたのに、高齢者はお金持ちだと決めつけている政府の頭はどうかしている。介護保険や国民健康保険は天引きだ。そしてちょっとでも滞納すとると、「差し押さえる」という知らせが届く。

昨今、電車の人身事故が多いのはなぜか。わたしも時々この社会に対し嫌気がさし、死んでしまいたくなることがあるので、死にたい人の気持ちはわかるが。

これからますます、厳しい時代になるのが予想される。ただ、微妙に減らされていく年金支給額を見て嘆くのではなく、収入を得ることにマインドを切り替えるのがいいように思う。

あるお金を減らさないようにするのは、暗い壺の中で生活するようなものだが、わずかなお金でも入るのは、生きるエネルギーにつながる。

商店の人が元気なのは、多少でも日銭が入るからだ。クリニックに並んでいる時間があるなら、アルバイトやパートをやってみよう。

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