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電話をかけてくる人は、仕事がデキない!…成毛眞氏が断言する「納得の根拠」

成毛眞(HONZ代表)

2019年08月27日 公開 2022年11月30日 更新

 

電話をかけてくる人は、仕事がデキない証拠

ホリエモンこと堀江貴文が、電話嫌いであることは有名だろう。

突然かかってくる電話にいちいち応対していたら、自分の仕事が中断されて、リズムが崩れるし、メールをもらえれば一瞬でわかるような用事でダラダラ電話されれば、貴重な時間が奪われる。「電話をしてくる人とは仕事をしない」と徹底している。

ホリエモンの言い分には、私も完全に賛同する。電話する必要がないような用事で電話をかけてこられて、自分の時間が奪われるのが、とにかく腹立たしい。

メールでコミュニケーションできないのは、思考が整理されていない証拠。つまり、伝えるべきことを適確に伝えるのがヘタなのだ。電話は仕事のできない人間がするものであり、そんなヤツらに、仕事のジャマをされたくない。最近、自宅の固定電話を捨てることを本気で考えているくらいだ。

「ホリエモンのような考えは極端であり、世の中の多くの人間はそう思っていない」

と考える人もいるかもしれないが、30代以下の世代は、幼少からメールやLINEなどの文字でのコミュニケーションに慣れているので、電話は必要最小限しか使わない人は多い。

どうでもいい用事で電話をかけてくるような人に対しては、いまの若者は嫌悪感を示しても不思議ではない。仕事で無神経に電話をかけまくっている人は、陰で「使えない」というレッテルを貼られているかもしれないので、自粛したほうがいいだろう。

 

メールやLINEも必要ない

電話が論外なのは疑う余地がないが、メールやLINEなど、他のコミュニケーションツールなら良いかというと、そうは思わない。

電話と同様に、相手の時間を無神経に奪うような使い方をしている人は多いからだ。

たとえば、別に知らせなくて良いようなことでも、メールのCCや、「facebookメッセンジャー」のグループチャットを使って、私に知らせてくる人は少なくない。

チェックしている時間がムダなので無視したいのだが、自分宛の用事も紛れ込んでいることがあるので、無視するわけにはいかない。じつに厄介な存在だ。

また、LINE、facebookメッセンジャー、Slack(スラック)、ChatWork(チャットワーク)、通常のメールなどなど、コミュニケーションツールが増えすぎていて、自分が探しているメッセージがどこにあるのか混乱することがある。

仕方ない面もあるが、同じ人が「今日はLINE、明日はSlack」というように、さまざまなツールを使って連絡をしてくると、あとでメッセージを探しにくくなり、辟易させられる。最近は普通のメールが相対的に使いにくくなり、メールで送ってこられると、やはり面倒くさい。

ムダな時間を増やさないための秘訣は、コミュニケーションをシンプルにすること。

自分の都合で完璧にコントロールするのは難しいかもしれないが、なるべくメインのコミュニケーションツールに誘導したり、意識的にやり取りを減らしたりして工夫するのが良い、と私は考えている。

たとえば、私は、主にfacebookメッセンジャーを使っているので、何か連絡事項があれば、メッセンジャーに送ってほしいとお願いしている。そうやって、どのコミュニケーションツールを使ってほしいかを公言しておけば、全員が全員そうしなくても、次第に一つのツールに集約されていくはずだ。

また、メッセンジャーを使ってほしいので、仕事で知り合った人には、LINEのIDを教えないようにしている。LINEは気軽にメッセージを送りやすいので、スタンプ一つだけを送ってくるような、どうでもいいやり取りが増えがちだ。

私は、家族にすら「よほどの緊急事項だけLINEを使って、普段はメッセンジャーで連絡して」と伝えている。すると家族からLINEが届くと、「緊急事態」のシグナルと判断して、最優先でチェックできるというわけだ。

普段、自覚がないかもしれないが、コミュニケーションツールが便利になることで、ストレスは減るどころか、増えている人も少なくない。コミュニケーションをシンプルにして減らす工夫をすると、ストレスがぐっと減ることに気づくはずだ。

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