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イスラエル人が「好きなことをして生きる」を実現できる理由



2019年12月10日 公開

真田幸光(愛知淑徳大学教授)

 

軍事産業の発達がサイバーセキュリティ技術を高めた

イスラエル人には失敗を恐れない挑戦力があり、それが発展の原動力の一つとなっているそうです。また、そうした失敗を受け入れる社会的雰囲気があるとの評価があり、こうしたことが、イスラエル発展を支える背景ともなっているとのことでした。

イスラエル人には大胆さと形式を重視しない、混沌が起こることを恐れない精神を持っているという特徴もあるそうです。

その一方、イスラエルが滅ぼされぬよう、国防意識が強く、国防関連での産業発展も一つの特徴となっており、国防技術の民間転用もかなり自由化され、サイバーセキュリティなどの分野も強いそうです。イスラエルのGDPの4.3%がR&Dに向けられています。

こうしたことを軸にして、イスラエル経済の特徴は、「ビジネスエコシステム」などと称されており、「国防、スタートアップ、エンジェル、技術移転、インキュベーター、教育機関、政府機関などの組織作りや組織運営」に反映されています。

最近はスタートアップ数は減少傾向にあるようですが、ここ数年の累計では6500社程度が開業となっているそうです。イスラエルのスタートアップ企業大国としての強さが、こうした数字でも示されています。

やや増加速度が鈍化しているなかで、データサイエンス、コンピュータビジョン、ロボティクス、メディカル関連分野でのスタートアップが最近は多く、GAFAなどもイスラエルに投資しているそうです。

日本企業としては、イスラエル財政部傘下のイスラエルイノベーションオーソリティ、イスラエルの各大学、イスラエル大使館経済部など、イスラエルビジネスを開始するコアとして利用できます。

 アリババなどを筆頭に中国本土もイスラエルにはかなりアプローチしているとのことでした。 

ほかにも「Hailo Technologies Ltd」「NeuroDerm Ltd.」を訪問して、2日目のツアーは終了ました。

その後、夜の懇親、交流会で地元に住む日本人から聞いた

●市内ではない、テルアビブ周辺地域の電力事情はさほど良くない。

●テルアビブ郊外の飲料水の質はそれほど高くない。

●中国人観光客は増加していて、パレスチナなどでも見かけるようになってきている。一方で、中華街は見かけない。

とのコメントが印象的でした。

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