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同じネタなのに「話の面白い人」と「つまらない人」

犬塚壮志(士教育代表取締役)

2019年12月04日 公開 2022年01月20日 更新

 

聞き手を食いつかせるカリスマ講師たちの共通点

私を変えてくれた大きな学び、それが

「売れっ子講師たちはこぞって、“わかりやすさ”とは別種類の"人を惹きつける話し方"を身につけている」

ということだったのです。私の指導科目の化学とは程遠い日本史や古文の講義で、人気講師に共通する「話し方」の存在を顕著に感じたのです。私自身の興味関心がない科目だったからこそ、その共通点に気づけたのだと思います。

その共通する「話し方」というのが、あるテーマで話し始めるとき、その冒頭での食いつかせ方のコツなのです。そのコツというのが、

「相手(聞き手)と関係のあるニュースやエピソードから入る」

これだったのです。

例えば、古文の講義では、まず芸能人の熱愛報道のようなゴジップネタから入るのです。日本史であれば、大奥。そして、その講師自身の学生時代の恋バナや恋愛観へ。そこから和歌の内容や、歴史上の人物の説明に入っていくのです。

芸能関係の知識や恋愛経験が多少なりともあれば、これは「自分と関係するニュースやエピソード」になります。ここから始めることで、聞き手は一瞬にして耳を傾けてくれるようになるのです。

人は、「自分に関係ない」と思ってしまと話を聞いてくれません。それはたとえ、わかりやすい話し方をしたとしても、相手が興味関心をもってくれなければ相手には届かないのです。

だからこそ、「あなた(聞き手)に関係しているんです」ということを暗に示すようなニュースやエピソードから入るのです。

結果、私が予備校で講義するときには、ニュースやエピソードがわかりやすい枕詞やフレーズを用意したのです。

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聞き手を食いつかせる「即効フレーズ」

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