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日本が2700万ドルを投資する“イスラエル事業”の実態

2019年12月25日 公開

真田幸光(愛知淑徳大学教授)

 

伝統文化を守り続けるベドウィン族の生活

イスラエル5日目。マサダ遺跡の訪問、そして、ネゲブ砂漠を経て、エルサレムに入りました。

ネゲブ砂漠で、小規模な砂嵐や頑なに自らの文化を守る寡黙なベドウィン族の町を通過しながら、シオニズム運動を一つに束ねたリーダーシップを持つベングリオン夫妻の墓碑を訪問。お参りをしていると、地元の人たちに「日本人なのにお参りをしてくれてありがとう」と声をかけられました。

出口の近くで休んでいたイスラエル国防軍の兵士たちに、集合写真を撮りたいとお願いしてみると、女性隊長はにこやかに受け入れてくれ、彼らと記念撮影。昼はベドウィン族の町の近くにある一軒家のテントの中で食事を取りました。鶏肉、豆のペースト、パンなど。

食事後には、1700年もの間、この土地に住むベドウィン族の若い主人に話を聞くことができました。

ベドウィン族は、遊牧の民。ただし、ただ流浪するのではなく、一定地域をサイクルするような形で遊牧、そして一定地域で小麦の種を植え、成育した麦からパンを焼き、来年のためにまた小麦の種を残す、のだそうです。

ヤギを飼育しており、ミルク、二種類のチーズ、肉、そしてヤギの皮によって天幕を作るなど、ヤギはベドウィンにとっては重要な動物であります。ラクダも大切にしていて、1カ月半も水がなくても生き延びることから、移動の際に役立つ動物として可愛がっているそうです。

ベドウィン族の基本は 「自由」であるということであり、「自らの人間性と向き合う」ことを生き様の基本としているとも語っていました。そして、血縁だけではなく、共同体としてのベドウィン族の集まりを大切にしているそうです。

ベドウィン族が結婚したい時には、大きなテントを作り、来る人を拒まぬ形で祝いの席をつくるとのこと。お金やプレゼントではなく、訪問客はお祝いに必要な食べ物や飲み物を持ち寄り、皆が一つになってお祝いをするそうです。

最近では、医学など面で近代化の恩恵を感じることもあるが、「精神性の高さ」や「自由」を求めることが、やはりベドウィン族の魂には向いていると考えていると、若い主人は話してくれました。

「むしろ近代国家になった後に、寿命が短くなっているような気がする」との言葉が印象的でした。

昼食を終え、ネゲブ砂漠を北上。エルサレムを目指す道の途中で、長さ40キロ、幅9キロ、高さ400メートルの、「ラモン・クレーター」を訪れました。火山爆発や隕石落下を原因としていないネゲブ砂漠特有のクレーターです。ネゲブ砂漠にある原発も横目にして通り過ぎました。 

 

イスラエルの食事、その味への率直な感想

翌6日目には、現地企業を1社を訪問した後に嘆きの壁などを見学。7日目は観光のみで、キリストが十字架を背負って歩いた苦難の道やホロコースト記念館を訪問した後、キリスト生誕の町とされるベツレヘムを訪問しました。最終日の8日目には、エルサレム市内を見学し、夕方の便で帰国の途につきました。

帰国ルートは、テルアビブから地中海を経て、トルコ、ジョージア、カスピ海、ウズベキスタン、カザフスタン、中国本土、渤海湾上空を経て仁川空港へ、トランジットをしてから、成田空港へ。途中で目にした、カシュガル、ウルムチ、ゴビ砂漠上空は一層、砂漠化が進んでいるようにも見えました。

最後に、イスラエルの食事について。渡航前に見た写真だけの印象としてはあまり美味しそうな印象を持てなかったですが(失礼)、ところが実際に現地で食してみると、これが美味しい。

今回の度には食品関係の社長さんを含めて複数の同行者の方もいたのですが、旅行団全員が同じ結論でした。水ももちろん安全でした。ぜひ一度、イスラエルの料理をお試しいただきたいところです。

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