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生き方

77歳で博士号を取得した男性…本人に直撃した「本当に意味があったのか?」

吉岡憲章、鬼塚忠

2020年03月03日 公開 2022年07月05日 更新

 

定年後の生き方を支える考え方

吉岡憲章氏と鬼塚忠氏

(鬼塚)ところで、この対談は定年を迎える年齢になっても、博士号を取って社会に貢献するという話でしたが、話を聞くと仕事が大好きなのですね。

(吉岡)見抜かれていますね(笑)。私の職業は経営コンサルタントです。ある人は経営に関するアドバイザーだと思っています。またある人は、この肩書の方が時々新聞を賑わせるのでグレーな仕事と思っています。

ですが、私は、経営コンサルタントは、厳しい経営に追い込まれた中小企業の経営者を治癒する医者のような存在だと思っています。不健全な経営をしている経営者を見れば、どうにかして健全な経営に戻してあげたいとついつい思ってしまいます。

例えば、赤字続きの企業なら、ムダやロスを省き、売上を伸ばして体力をつけ収益改善をさせます。借金を返すために借金を重ねるような企業の場合は、資産の活用などをして借金を減らすようします。他にも急を要する資金調達や銀行交渉などもします。

このように、今まで生きてきて、いつの頃からか、困った社長を助けたい、日本社会に貢献したいと思うようになりました。そういった経営コンサルタントという仕事が大好きになっていました。

だから博士号の勉強も自分のためというより、困っている中小企業の社長のため、日本経済浮揚のためなのだと思っています。

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