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株価が不安な今こそ考えたい…FPが本音で教える「投資信託のコスパ」

篠原充彦(篠原FP事務所代表)

2020年04月03日 公開 2022年05月25日 更新

株価が不安な今こそ考えたい…FPが本音で教える「投資信託のコスパ」

コロナウイルスによる活動自粛ムードのなか、経済活動への影響が心配されており、それは私たちの家計も例外ではない。

お金について、「コスパ(コストパフォーマンス)」の観点からズバリ切り込んでいく『コスパの神様』の著者である、ファイナンシャルプランナーの篠原充彦先生に、先行きが不透明な状況下で誰もが気になっている家庭のお金の悩みについてうかがった。

※本記事は、篠原充彦:著『コスパの神様』(ポプラ社)より、一部を抜粋編集したものです。

※本稿は2020年3月時点の情報に基づき、投資に対する考え方を示したものであり、個別の金融商品を推奨するものではありません。金融商品の価値は状況によって変動しますので、購入の可否を含む投資の判断はご自身の責任で行うようお願いいたします。

 

定年後に投資で損をしないために

定年後に投資で損をしないためには、金融機関や銀行員の言いなりにならないことです。

「退職金が振り込まれたタイミングで銀行員から連絡があり、『退職者だけにしかご案内していないオススメの金融商品があります』と言われて、言われるがまま投資信託と生命保険商品を購入しましたが、実際どうなんでしょう?」というご相談者よくあります。

私がその金融商品を見ると、案の定、手数料がずば抜けて高い投資信託や販売側からしたら販売単価が高く手数料を効率良く稼げる外貨建て生命保険の商品でした。

すぐに解約して少しの元本割れで済んだのですが、銀行員の言うことだからと言われるがまま購入した金融商品。何も知識がなく丸腰で金融商品の話を聞きに行くのは、まさにカモが大きなネギを背負ってやってきた、という状態です。

投資信託で運用するのは良いとしても自身も購入前に投資信託の知識をつけることが自分の大切なお金を守ることに繋がります。

 

インデックス運用とアクティブ運用は何が違うのか

投資信託の運用には、インデックス運用とアクティブ運用の2種類があります。証券口座を作ったのはいいけど、いざ、投資信託を購入するとなったら、どちらを購入したらいいかわからないという方も少なくないと思います。

インデックス運用とは、特定の指標の動きに合わせる運用をするスタイルの投資信託です。特定の指標の例として「日経平均」や「TOPIX」などが挙げられます。

例えば、日経平均を指標にしているインデックス型の投資信託は、よくニュースの最後に「今日の日経平均株価は~」と流れる日経平均株価と同じ動きをする投資信託です。いわば、日本の平均をまるごとガバッと購入するといったイメージです。アクティブ運用はその逆で指標の動きを上回ることを目標とするスタイルの投資信託です。

「いや、それやったら、アクティブ運用の方がええやん!」と思うかもしれませんが、一概にそうとは言えません。

インデックス運用とアクティブ運用をお笑いイベントに例えると、お笑いイベントを開催する演者を集める際に、インデックス寄席は、大爆笑もだだスベりもなく、平均的に笑いを取る漫才師やものまね芸人だけ集めます。主催者も平均的に名が知れたコンビをオファーするだけでいいということです。

一方のアクティブ寄席は、主催者が全国の各地方の劇場に足を運び、売れている売れていないに関わらず、自分の目で見て芸人を選んでイベントに呼びます。当日、上手くいけば大爆笑は取れるかもしれませんが、大スベりする可能性もあります。

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インデックス運用とアクティブ運用、考えておきたい手数料の差

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