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「本番に弱い人」が共通して“心配しすぎていること”

2020年05月04日 公開

佐藤健陽(佐藤たけはるカウンセリングオフィス代表)

 

「あがり症」の人は、理想と現実の自分のギャップに苦しんでしまう

あがり症の人は、「べき思考」を持っている場合が多いです。

「べき思考」とは、「こうであるべきだ(こうでなければならない)」という理想や目標に向けて強い思いがあり、現実の自分と照らし合わせて苦しんでしまうことです。

理想や目標を持つこと自体は決して悪いことではなく、むしろ現実とのギャップを持つことで自分の現在の位置を知り、良い劣等感を持つことで努力に励み、成長したときには喜びを感じられます。

これを山登りに例えると、自分のいる位置は山の裾野にあるスタート地点であり、これから到達する理想や目標という山を仰ぎ見る感覚です。

しかし、「べき思考」を持つ人の場合は違います。

自分を見ているのはすでに到達点、つまり山の頂上からであり、そこから現実の自分を遥か下に見て「まだここに来ることができていない」と、理想と現実のギャップに苦しむのです。

Bさんの場合もまさにこのタイプで、「報告会で自分はかくあるべき」と理想の自分像を作り上げ、現実とのギャップに苦しんでいました。

講座で「思考より行動」という言葉にピンときたBさんは、思考しすぎて頭でっかちになり、現実が疎かになっていたことに自分で気づきました。そして、自分に思考する間を与えずに、まずは行動することを心がけたのです。まずは、今やるべき仕事をやり、そのことに集中します。

報告のための資料もその流れで考え、資料作りの“作業”に必要な時間だけを割いて作るようにしました。報告する際も「今報告しているということ」だけに集中します。

とにかく、今行動しているそのことに集中するのです。そうやってあれこれ悩む時間を排除した結果、いつの間にかあがり症も軽減していきました。

今では金曜日の報告のために準備する時間は、前日の2日間だけです。他の日は、早めに帰って趣味や家族との時間を楽しんでいるそうです。

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