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「飲み会」という武器を封じられた上司…テレワークでは“人間関係”で部下は動かない

小早川鳳明(企業再建プロフェッショナル)

2020年09月04日 公開 2024年12月16日 更新

「飲み会」という武器を封じられた上司…テレワークでは“人間関係”で部下は動かない

テレワークでは個人で作業を行う分には自宅から通勤する移動時間も短縮でき効率的に時間が使える一方で、テレワークで仕事の効率性が落ちたという声も存在するという。

自宅という日常生活の場で仕事をすることの難しさもあるかもしれないが、企業再建プロフェッショナルそして活躍する小早川鳳明氏は、」テレワーク環境ではチームや組織で動くことの難易度が高まっていることも大きな要因」と指摘する。

テレワークに必要なスキルを解説した『秒速で人が動く数字活用術』(PHP研究所)の著者でもある小早川氏が、テレワークが広がる中で管理職に持つべき必須スキルを解説する。

 

「短く伝える」スキルが重要

テレワークでは、これまでとは異なり、隣に座っている部下に気軽に話しかけ、アクションを促すことができません。だからといって、1対1で電話をするようになれば、チームや組織として状況の共有認識を持つことが難しくなってしまいます。

そのため、テレワーク環境では、チーム皆が揃う限られた会議の場で、部下に指示をしてチーム皆で動くということが重要になってきました。

テレワークで組織としての効率性が下がった、チームメンバーを動かしにくくなったと感じるのは、限られた短時間の会議で人を動かすというスキルこれまで重要視されていなかったスキルが不十分であるためです。

例えば、資料の作り方を考えても、単にデータからグラフを作っただけだと、会議中にそのデータを読み解けばよいのか、参加者へ説明する必要が出てきてしまいます。

また、会議の欠席者データの読み解き方が伝わりません。しかし、事前に少しだけ工夫をして自分の主張を表現できる資料を作るコツさえ知っていれば、会議中に短時間で参加者を納得させることができますし、主張がわかりやすい資料をつくっておけば欠席者に個別に説明する必要もありません。

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これからは、人間関係に頼らない

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