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生き方

その時、うちの子は「イヤ」と言える?…伝えたい「からだの自己決定権」という意識

レイチェル・ブライアン(著),中井はるの(訳)

2020年11月19日 公開 2023年01月18日 更新

レイチェル・ブライアン

「からだは自分のもの」という意識は、誰も教えてくれない

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同意の話をする前に…

まずキミは「キミ」と言う「世界にたったひとつだけの大切な国」の「王」みたいなものなんだ。

ニコニコ顔の王いわく…
「この国(自分)をどうするか決めるのは自分なのだ!」

キミがキミ自身の「王」と言うことは
つまり…“キミのからだはキミのもの”なんだ!
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からだが自分のものって、当たり前だよね?

…そう思うでしょう?だけど、それがわかっているなら、その大切なからだに、触れられたくない時は、いつでも誰もが誰にだって「イヤ」と言えてきたはず。

だけど私たちの日常には、いろいろ「しなさい」「しちゃだめ」と言ってくる親や大人がたくさんいて、「自分で決めていい」なんて誰も言ってくれない。

「ほら、おばちゃんには挨拶して、いい子にするのよ」
「大人の言うことは素直に聞くのよ。わがままはダメ」

といつも言われていて「からだに関することは自分で決める」と教えられていなかったら?「イヤだけど言う通りにしないとダメかな…」って、思うのも無理はないこと。

でも、自分のからだをどうするか、人にどうされたらイヤで、どうならいいかは本来、「自分が決める」ことなのです。

それを【からだの自己決定権】と言います。

これ、一生使える大事な言葉。「自分のからだを人の勝手にさせないよ」=「人のからだに関わることを勝手に思い通りにしたりしないよ」と言うのは人間同士の安心・安全な関係の基本です。

親子でも、カップルでも、家族でも、友人でも、バランスのいい人間関係では、相手の意思を尊重し、決してイヤな事や無理なことを強いたりしません。

逆に人を脅かして思うままに扱うようなイジメや、ぶったり、蹴ったりの暴力も、

勝手に触ったりする性暴力も、全て「からだの自己決定権」を無視した行為。それは、絶対にいけないこと。もちろん「イヤ」と言っていいんです。されてはならないことなのです。

相手に悪気があろうとなかろうと、「イヤ」だと思ったら口にできるといいですね。あなたにはその権利があることを、確認するためにも。

ただ、そもそも相手になにかをしたいほうが尋ね、確認するべきなのが「同意」です。

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じゃあ、親戚のおばちゃんに「ツネツネさせて〜!」と言われ、「自分のことは自分が決める」と知ったレイチェルは、どうすればいいのでしょう?

【レイ】「ぎょ!」(ほっぺをつねり上げられてるところを想像)

「えーっと…(困ったな、おばちゃんの言うことだから、「イヤ」なんて断りにくい。…でも、自分で決めていいんだったよね。自分のことだもんね。よし!)

「あのね、おばちゃん。わたし、ハイタッチがいい」 

【おば】「あら! いいわよ〜!(パーン!とハイタッチ)ヒャッホ〜!」

【レイ】(ホッ!)
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そう、少しの知識と勇気があれば、「イヤ」と言うのって、難しいことじゃないんです!

 

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