「他人と自分を比較すること」の意味の無さに気づくと、人生は一変する
2021年01月06日 公開 2024年12月16日 更新
ケース3.自分の選択が信じられなくなったら
さまざまな情報が溢れる現代社会で、私たちは「直感」や「感情」といったある意味曖昧なものを信じるのが苦手になってきているように感じます。自分の感情とそれによる選択が、「妥当だった」と自分を納得させないと落ち着かないのです。
たとえば、恋愛を始めるときに「相手のどこがいいのか」「なぜこの人を選んだのか」と考えることはありますよね。感情に理由はないことはわかっていても、その理由を定義したくなり、また別れるときにも終わりする理由を無理やりにでも作るのではないでしょうか。
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しかし、そういった理由は、大きな意味もなければ、ときに事実とかけ離れていることもある。感情が消えた後、記憶は多くの部分が編集される。
だから、後から振り返ると、この人とはよく合うと思っていた理由が実は都合よくこじつけたものに過ぎなかった、ということもある。
一方、もっと早くけじめをつけなかったことが悔やまれる過去の関係を遡って見ていくと、さっさと終わりにすべき兆候の数々を随所に発見することができる。
もちろん当時はまったく感知できなかったものだ。このように、同じシチュエーションでもどのように意味づけするかによって、まったく解釈が変わってくる。
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だからこそ、自分の選択が信じられなくなったり、失敗だったと感じても、その理由を事細かに数えて後悔する必要はありません。
ぜひ、次の言葉を覚えておいてください。
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それらしい理由がなくても、自分が感じた感情はつねに正しい。
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選択したそのときに正しいと思ったのなら、それがどんな結果であれ、選択は正しかったのです。その選択の先にある現状に改善すべきことがあるのだとすれば、あなたがするべきことは後悔ではなく、「次の選択」に臨むことだけです。