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相手を黙らせようと反論する、すぐに否定する…日本人が使いがちな「非論理的な話し方」

小野田博一

2021年01月25日 公開 2022年10月20日 更新

反論

反論では、相手を黙らせようとしてはならない

日本人には、反論を述べようとして、相手を黙らせることを目的とした発言をする人がたくさんいます。議論の際には「相手を黙らせようとする発言」をしてはいけません。

あなたが述べるべきことは、「あなたの主張を述べ、その主張を支えるものを(相手が理解できるように詳しく丁寧に)述べること」です――ただそれだけです。

それ以外のことを述べたら反論ではありません。反論のつもりで「そんなことを言うなんて、非常識だ」と言うのがダメなことは、もう十分わかりますね。それでは反論ではありません。

 

一旦認めたうえで「しかし」――これはダメ

「確かにあなたのおっしゃるとおりです。でも**」

これは矛盾。肯定してから否定しているので。この形(一旦認めたうえで「しかし」)は、日本ではけっこう好まれていますが、英語圏では嫌われています。

否定する前に肯定したいなら、必ず「部分的な肯定」にしましょう。たとえば「△△の点は、あなたのおっしゃるとおりです。でも**」という具合に。その形にすれば、矛盾ではありません。

 

論理構造と関係のないことを書いてはいけない

例を示します。

【例】「Aである。ゆえにBすべきである」

この中に「AとなったのはCのせいかもしれない」を入れてはいけません。日本人が書くことの多い「論理構造と関係のないこと」は次に1項として独立させて扱います。

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