増える“心と身体”の不調…「在宅ワーク」と上手に付き合うコツ
2021年01月29日 公開 2022年10月20日 更新
コロナの第三波で、緊急事態宣言が各地域で再度発令されたことにより、一時期、下火になっていたリモートワーク・テレワークが再開する状況になっている。
本記事では、リモートワークに関するノウハウを多数発信し、著書『リモートワーク大全』も上梓した、ワーキングマザーでもある壽かおり氏が実践している、リモートワークやテレワークのポイントを紹介する。リモート下での体調管理やモチベーション維持とはどういったものか。
※本記事は、壽かおり 著『リモートワーク大全』(ポプラ社)より、一部を抜粋・再編集したものです。
長く働き続けるために体調不良の時は休もう
自分や周りの環境の変化に合わせながら、快適に長く働き続けるための要は「健康」です。心身ともに健康でなければ、がんばれません。自分の体と心の変化に気を配りましょう。
ちょっと心身の調子が悪いときこそ、出社して消耗するのではなく、家で休み休み仕事できるリモートワークのワークスタイルを活かすべきときです。
<朝から気分が悪い日は、遅めスタートで>
朝から頭も体もだる重い。もう少し寝ていられたら少し復活できるかも。そういうときは一時間だけ長く寝ます。仕事開始時間が決まっているのであれば、会社に「体調不良のため一時間休んでから仕事開始します」と連絡しましょう。
遅めのスタートにしたら、少し復活できて、なんとか今日やるべきことは進められそう。ならば、昼休みも長めにとってしばらく横になったり、午後の休憩タイムにすこし目をつぶってみたりなど、できる範囲で自分をいたわりつつ働くのがよいと思います。
もしも、1時間長く寝たくらいでは復帰できなそうであれば、迷わずその日はお休みにしてしまいましょう。
<休み休み働けそうな日は、半休を取ってゆったりめで>
出社しなくて良いなら働けそう、でも本調子でないからトップスピードは出ない。そういう日はできる範囲のことを進めてやりすごしましょう。
とっちらかったファイルやフォルダの整理、タスク管理ツールにある長らく後回しにしているものに手を付ける、ブラウザのブックマークの名前を付け直すなど、普段できないことをする日にしてしまうのもよいと思います。
「そんないつでもできることは後回しで、今日中に必ずやらなきゃいけないことがあるんだ!」というときもあるでしょう。
ならば、その日に必ずやるべきことを決めて実行します。そしてそれ以外はやらない。いっそ半休にして、その仕事だけを集中して終わらせて、残りの時間はゆっくり休みましょう。
<トイレに行き放題の安心感>
しょうもない話と思われるかもしれませんが、大事な話です。お腹弱めの人も、生理中の人も、行きたいタイミングで即座にトイレに行けるのはとても安心感があります。
オフィスにいるのと違って、トイレに行くだけでカードキーを持ち歩く必要も無いし、トイレの混雑待ちをする必要も無い。いつでもさっとトイレに行ける事も、家で働く良さのひとつです。
<本当に体調が悪いときは、ちゃんと休もう>
「出社するわけじゃないし、体調悪くてもちょっと無理すれば仕事できそう」
そう思ってしまうこともあるでしょう。でも、本当に体や心がしんどいときはちゃんと休みましょう。人は休まないと復活しません。