実はよく知らない人が続出…今さら聞けない「オートミールって何?」
2021年03月16日 公開 2022年10月12日 更新
オートミールの種類は大きく分けて3つ
オーツ麦のもみ殻を取り除いたものをオートグローツ(ホールオーツ)といいます。オートグローツは、玄米のような状態で、そのままでは食べられないため、加熱するなどの加工が必要です。
ロールドオーツ
オートグローツを蒸してからローラーで平たく延ばし、乾燥させたのがロールドオーツで、朝食で食べられている最もポピュラーなオートミールです。日本で“オートミール”と表示されているほとんどがこのタイプです。現在、日本で一般的に出回っているのはロールドオーツといえます。
ロールドオーツをさらに簡単に食べられるようにした、インスタントオーツと呼ばれる種類もあります。
ロールドオーツは加熱処理されているため、そのまま食べることもでき、熱湯をかけて数分でできあがります。10分ほど煮込めば、とろりと滑らかな舌触りになります。グラノーラやお粥、その他さまざまな料理に活用でき、クッキーやマフィン、パンなどお菓子にもよく用いられます。
スティールカットオーツ
オートグローツを鉄(スティール)の刃で粗く挽き割ったものをスティールカットオーツ、またはアイリッシュオーツといいます。スティールカットオーツは加熱されていないため、最低でも15~20分の熱処理をしなければ食べられません。調理された後でも、歯ごたえがあり、玄米に似た食感です。
アイルランドやスコットランドではお粥(ポリッジ)として食べられており、スープやシチューに入れるとコクが出ます。ひき肉のような使い方もできます。
オートブラン
オーツの実の外皮とその内側の糊粉層の粉をオートブランといいます。米でいえば“ぬか”にあたります。ロールドオーツやスティールカットオーツに比べ、食物繊維やミネラルを最も多く含んだ栄養価の高いオートミールです。
3分ほどで調理できますが、オートブランだけで食べても、パサパサしてあまり美味しくありません。ですから主にクッキーやパンなど焼き菓子の材料、サプリメントとして利用されます。
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