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ドラゴン桜でも証明! 東大式「1畳で集中できるデスク」の作り方

米田まりな(整理収納アドバイザー)

2021年06月25日 公開

ドラゴン桜でも証明! 東大式「1畳で集中できるデスク」の作り方

テレビドラマ「ドラゴン桜」がまもなく最終回を迎える。ドラマでは、東大専科の生徒達が、自分自身を極限まで追い込んでいく。「あんな集中力、とてもじゃないけど真似できない!」と思っているあなたも、環境を整えれば、彼らの集中力を自宅で再現できる。

そう述べるのは、東大卒・整理収納アドバイザーの米田まりな氏。最新著『集中できないのは、部屋のせい。』(PHP研究所)では、たった1畳でテレワークできる工夫やデスク回りの片づけを解説。「ほんとうに集中できた!」と話題を呼んでいる。本稿では、仕事や勉強に集中するための部屋づくりのコツを紹介する。

 

集中力は「環境が9割」

「また机に漫画本なんか置いて。机が散らかっていたら、勉強に集中できないよ!」

小さい頃、そんなふうに両親に注意された経験がある方は多いのではないでしょうか。

プリンストン大学の神経科学研究所によると、「体系化されていない刺激が目に加わるほど、脳の集中力は低下する」ということが分かっています。次のイラストを見て下さい。どの図形が印象に残りましたか?

米田まりな

1つだけ種類の異なる★が、印象に残ったのではないでしょうか。

人が視覚情報に優先順位をつけるとき、「ボトムアップ型注意」と「トップダウン型注意」の2種類が、相互に働いています。「ボトムアップ型注意」とは、自らの意思とは関係なく、目に入った刺激から潜在的に働くものです。対して「トップダウン型注意」は予め頭の中で決めた事前情報を元に、バイアスをかけて選ぶものです。

仕事や勉強に集中できない時、「精神力がないのが原因だ」と思いがちです。しかし、精神力でコントロールできるのは「トップダウン型注意」だけ。どんなにメンタルが万全な人でも、関係のないモノが物理的に視界に入るだけで、「ボトムアップ型注意」として集中力を蝕み始めます。

強靭な精神力を身につける前にまず、デスク周りをササッと片づけること。そうすれば、邪念をコントロールできるでしょう。

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机の上を「デフォルトでゼロ」にすれば、自然と勉強したくなる

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