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ドラゴン桜でも証明! 東大式「1畳で集中できるデスク」の作り方

米田まりな(整理収納アドバイザー)

2021年06月25日 公開

 

あらゆる生活導線に「集中スイッチ」を仕込む

「ドラゴン桜」では、「歯を磨くように勉強をしろ」という桜木建二の言葉が登場します。一度勉強を生活習慣に溶け込ませてしまうと、細切れの時間にも無理なく勉強することができて効率的です。

『東大脳の育て方』(主婦の友社)によると、東大生の83%がリビング学習をしています。著者で脳科学研究者の瀧靖之氏は「リビング学習には、勉強とそれ以外の境界をなくし、生活の一部のようにする効果がある」と述べています。桜木先生の教えを実践するには、リビング学習がうってつけだったのです。

私自身も受験勉強をする際、勉強内容や気分に合わせて色々な場所で勉強をしていました。赤本を解く時・長文読解に取り組む時は自室の机に向かって行い、暗記物はリビング、英作文はダイニング、リスニングは布団の中など、場所を変えることで飽きずに長時間勉強に取り組むことができました。

最近ではお風呂の中でレポートを読んだり、キッチンで煮物を作りながらビジネス誌を読んだりもしています。

家中に集中できる場所を確保するために、デスク周りの片づけが終わったら、生活導線の見直しを行いましょう。自室〜洗面所・キッチンなど、毎日の導線を、一度動画で撮影してみてください。客観的な目で、通行を妨げるモノ・気を散らせるモノがないかを点検します。

生活導線上に、「今週1度も使っていないモノ」があれば、押入れ等、導線の外に保管をし直してください。些細なモノでも、毎日何度も通行すれば、潜在意識としてあなたの集中を蝕んでいきます。

特に注意したいのが、ゲーム・漫画など「誘惑するモノ」と、ダイエット器具・昔取り組んだ資格試験教材など「コンプレックスを想起させるモノ」です。これらはフタのついた箱にしまい、導線外に隠しておきましょう。

不要なモノを取り除いたら、導線にさりげなく、勉強道具を置いていきます。私はお風呂の脱衣所・キッチン・リビングに読みたい本を1冊ずつ置いて、すぐに手に取れるようにしています。

「家族が気になって集中なんてとても出来ない」という方は、デスクの設置場所を見直してみることをオススメします。

パーテーションやラグマットで、自分だけの集中スペースを区切るのがオススメ。1畳あれば、机と椅子を置いて書斎は作れます。家族の共有スペースにはなるべく私物を置かない、家族の動きが視界に入らない方角に向いて仕事をする、集中している最中はイヤホンをつけて可視化する、など、ご家族の方にも協力してもらいながら環境を整えていきましょう。

「集中できないのは自分の意志が弱いから」「片付けられないのはだらしない性格のせい」と、精神論で諦めないこと。1畳の書斎とスッキリした生活動線さえ用意できれば、集中力は簡単に作れます。テレワーク・自宅での勉強の集中力アップに、片づけにトライしてみませんか。

 

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