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ドラゴン桜でも証明! 東大式「1畳で集中できるデスク」の作り方

米田まりな(整理収納アドバイザー)

2021年06月25日 公開

 

机の上を「デフォルトでゼロ」にすれば、自然と勉強したくなる

自宅で仕事・勉強をする人にオススメしたいのが、デスクの上を、デフォルトで「ゼロ」にすることです。

まずはあなたのデスクの写真を撮って見ましょう。「今日使う予定のないもの」は何個ありますか?

米田まりな

このようなデスクは、悪い例です。今日使うモノも、使わないモノも、ゴミも混ざったカオス状態で、本当に必要なモノを探す手間が毎回かかります。これではどんなに精神が強くとも、集中ができなくて当然です。

米田まりな

実はこれも、悪い例です。ゴミはなく、書籍や文房具がきちっと揃えられていて、一見「良い状態」のように見えます。

そもそも、デスクはモノを在庫する倉庫ではなく、作業をするスペースなのです。巨大なデスクならともかく、モノを置けば置くほどデスクが狭くなるのはあたりまえ。今一度、デスクの上を文字通り「ゼロ」にしてみましょう。

米田まりな

これがゼロです!集中するための理想の環境は、机上のモノがゼロであることです。

「文房具も参考書もあるし、こんなの逆に不便だよ」と思ったかもしれません。

大丈夫です。ゼロにするのは机の上だけでOK。デスク周辺にカラーボックスやキャビネットを置いて、毎日使うモノの定位置を周辺に定めてください。

作業の始めに「今から使うもの」だけを出して、作業終わりに元に戻します。儀式のように、一日の始めと終わりにデスク上をゼロの状態に戻せば、メリハリをつけて目の前の作業に集中できるはずです。

米田まりな

 

「拡散型・保全型」、タイプに合わせて意図的に散らかす

「何もモノがないと、逆に落ち着かないんじゃない?」と思われた方もいるかと思います。

集中できる環境には、たしかに個人差があります。ゼロの状態が良い方もいれば、少しくらいモノがあったほうが落ち着くという方もいます。

「ドラゴン桜」(第8回)でも、「本の読む時、同時にいろいろ読むか、一冊を読み終わってから次の本を読むか?」という質問を通して、性格診断が実施されていました。

「同時にいろいろ読むタイプ」は「拡散型」、「一冊を読み終わって次に行くタイプ」は「保全型」。拡散型の人はとにかく「ワクワクする」感覚を大事に、勉強する場所は気分で決めるのが吉。一方で保全型の人は勉強場所を固定するのが良いそうです。

私はどちらかというと拡散型で、ワクワクしながら仕事や勉強に取り組みたいタイプです。ただし作業内容によっては、「毎回固定の場所で、心を無にして取り組みたい」ものもあります。例えば財務諸表作成など、ミスの許されない仕事に取り組む時です。

いずれにしてもデスクをデフォルトでゼロ状態にした上で、ご自身のタイプやその日の作業内容に応じて、意図的に散らかしていきましょう。私はミスの許されない仕事をする際は、デスクの上はゼロ状態。音楽もかけずに無心で取り組みます。

一方で執筆や企画書づくりなど、アイディアを膨らませたい時には、机の上にあえて関連書籍や植物、菓子などを置いて、ワクワクする雰囲気を作ります。作業後にまたゼロの状態に戻せば、毎日新鮮な気持ちで作業に取り組むことができます。

同じ「机が散らかっている状態」でも、作業内容に合わせて意図的にモノを置くのと、漫然と出しっぱなしになっているのとでは、雲泥の差があります。

読みかけの教科書や未対応の書類など、義務感を想起させるものが山積みになっているデスクでは、作業中もつい視界に入って、集中力がすぐに切れてしまいます。視界に入るものを意図的にコントロールして、自分にとって最適な環境を作りましょう。

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あらゆる生活導線に「集中スイッチ」を仕込む

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