1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. じつは血管に原因あり? レントゲンにも映らない「長引くひざ痛」の改善法

くらし

じつは血管に原因あり? レントゲンにも映らない「長引くひざ痛」の改善法

奥野祐次(オクノクリニック総院長)

2022年01月27日 公開 2022年09月05日 更新

 

ひざの痛みを防止、モヤモヤ血管をつくらない習慣

モヤモヤ血管を予防するには、どうすればよいのでしょうか。ひざ痛を引き起こしにくくする生活習慣をご紹介します。

・姿勢編

モヤモヤ血管は、関節に何度も負担がかかったり、刺激が起こったりすることで増えます。姿勢が悪いとからだの重心がずれ、バランスを取ろうとしてひざに負担がかかってしまうため、正しい姿勢を意識することは重要です。

正しい姿勢のポイントは、つま先とひざのお皿が同じ方向を向いていること、ひざから上とひざから下がほぼまっすぐになるように立つことです。姿勢がよくなるとひざ痛だけでなく、首や肩、腰のモヤモヤ血管も減り、肩こりや腰痛の改善にもつながります。

・食事編

ひざ痛の診療では、医師から体重を減らして、ひざの負担を減らすようにいわれることが多いのではないでしょうか。体重による負荷だけでなく、カロリーの高い食事や脂肪の多い食事は炎症を起こし、モヤモヤ血管を増やす要因になります。食事内容も見直しましょう。

・運動編

健康によいとされる有酸素運動は、からだの炎症を抑え、モヤモヤ血管を減らす効果があります。週末にジョギングをするというより、15分程度でも週に4、5回からだを動かすほうが効果があります。ひざに痛みがある方は、ひざに負担がかかりにくい、サイクリングや水泳がおすすめ。体操やヨガ、太極拳などもよいでしょう。

・メンタル編

日々の暮らしだけでなく、考え方も健康に大きく関係します。ひざの痛みも、もう年だからとあきらめず、治ると信じて取り組むことが大切です。

何より重要なのは、痛みにばかり注目せず、改善したら何をしたいかという目標をもつことです。今の痛みも嫌いやだと思わず、「今日はズキズキするな」などと、痛みを受け入れ、感じるようにすると、痛みの強度が減り、治ったあとのことも考えやすくなるのでお試しください。

 

関連記事

×