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話し上手の人が選ぶ第一声は「ドレミファソラシ」のどの音階?

野村絵理奈(株式会社KEE’S代表)

2022年03月22日 公開

話し上手の人が選ぶ第一声は「ドレミファソラシ」のどの音階?

話すことに苦手意識をもっていませんか?もしかすると、それは単なる思い込みかもしれません。簡単なポイントさえ押さえれば、誰でも印象よく話すことができるのです。

※本稿は月刊誌『PHPスペシャル』2022年4月号より一部抜粋・編集したものです。

 

自ら苦手意識を作り出している!?

話し方や聞き方は、コミュニケーションをとるためのツールです。そしてコミュニケーションは、人間関係を築くためのツール。

話し方、聞き方だけを単独で見れば、「たいしたことではない。人間力で勝負できる!」と思われるかもしれませんが、実際には、話し方や聞き方という「コミュニケーションのツール」に問題があれば、人間関係を良好に築くことにも影響すると言えます。

話し方は、自分で変えようと努力しなければ、性格や生まれ育った環境が色濃く出ます。

私のスクールには、「小さい頃、声が悪いと言われて以来、話すことが苦手」という方や、「三人兄弟の末っ子で、自己主張しないまま育った」という方が、大人になって初めて話し方の相談に来られます。

そのような苦手意識のある方が実際に全く話せないかというと、そうではありません。むしろ、ご自身で「声が悪い」と言われる方の声がとても魅力的だったり、「自己主張できない」とおっしゃる方が大企業の社長だったりします。

事実はそうではないのに「話すことが苦手」と思い込んでいる人が、実はとても多いのです。

自ら作り上げた苦手意識は、話す場面で必要以上に緊張したり、話す機会を避けてしまったりするきっかけになります。そして、そのことがコミュニケーションの機会を台無しにしたり、チャンスを逃したりすることにもつながってしまっているのです。

 

あなたは当てはまりますか? 「話すのが苦手」な人の特徴

【緊張しやすい】
話すことに苦手意識があり、緊張しすぎてしまう人がいますが、緊張しながら会話をしていると場に緊張感が漂い、自分ばかりでなく相手も緊張してしまいます。会話でもスピーチでも、緊張する時は気持ちが自分に向いてしまっていることが多いものです。

「絶句してしまったらどうしよう」「失敗したら……」と自分のことばかりに頭を悩ませているのです。でも、話す時に気にすべきなのは、むしろ相手のことです。

「会話を楽しんでくれているかな」「スピーチの内容は伝わっているかな」と相手を心配することで、間違った緊張を防ぐことができます。

【自分にばかりフォーカスする】
話せないのではなく、逆に話しすぎてしまうタイプです。相手の話を最後まで聞かずに話を取ってしまったり、自分の話にすり替えてしまったりと、結局は自分が話したいことばかりを話してしまいます。

まずは、相手の話を最後まで聞いたら3秒は黙って「うんうん」とうなずきながら、相手の話を咀嚼し、理解することをおすすめします。

そうすれば、相手の話の中からさらに質問したいことが浮かんだりして、自分の話にすり替える前に相手の話を深く聞くことができるようになるはずです。

【主体的に会話しようとしない】
このタイプは、話すことに自信がない人に多いです。会話の場では、自ら率先して話題を振ったり、盛り上げようと質問したりして会話をつなぐことは当然のマナーです。しかし、そういった責任を放棄して、よく話す人に任せ、自分は会話に参加しない人がいます。

「自分が話さなくても相手が話してくれる」「誰かが話してくれる」と思っている人は、会話に参加する以上、主体的に話す責任があるのだという自覚を持ちましょう。

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