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生き方

「イライラ」は制御できる? 感情を上手にコントロールする人の朝習慣

和田秀樹(精神科医)

2022年07月12日 公開 2024年12月16日 更新

「イライラ」は制御できる? 感情を上手にコントロールする人の朝習慣

世の中には、いつも不機嫌な人、すぐに他人にイライラしてしまう人が存在します。精神科医の和田秀樹氏は、そういった負の感情をコントロール出来なければ人生も不幸になってしまうと指摘します。一体どうすれば、感情を制御することができるのでしょうか。

※本稿は、和田秀樹著『感情的にならない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を一部抜粋・編集したものです。

 

感情をコントロールしないと人生も不幸になる

人間はさまざまな種類の感情を持つ生き物です。幸運な体験をして嬉しいと感じたり、不愉快な体験をして怒りを感じたりするのは当然です。

世間では、感情を表に出さず何を考えているのかわからない人よりも、感情を表に出している人のほうが好感を持たれます。映画やドラマでも感情豊かな人物は、親しみのあるキャラクターとして描かれます。

たとえば、映画『男はつらいよ』の主人公である「寅さん」は、人とケンカをして激高したり、失恋してしょんぼりしたりと、喜怒哀楽の激しい人物であり、そこが彼の魅力ともなっています。

感情を表現すること自体は悪いことではありません。とくに、喜びや嬉しさの感情を出している人はごきげんに見えます。ごきげんな人は、周りから見ても気分のいいものですし、実際に人から好かれています。

喜怒哀楽を感じると脳の大脳新皮質にある前頭葉という部分が働き、気力を向上させたり知力を刺激し、若々しさの維持につながるなどの効果があります。問題なのは、感情を表現することではなく、感情にまかせて問題行動を取ってしまうことです。

 

「感情をコントロールする」とは?

感情をコントロールできない人は、常に不安や怒りの感情を心の中に抱え、モヤモヤしたり、悶々としたりとストレスを溜め込んでしまいます。溜め込んだ感情が爆発して、問題行動を起こしかねません。

たとえば、怒りのあまりに他人を殴ったり、相手を傷つけるような発言をしたりすると、トラブルは免れません。これでは人間関係を悪化させ、社会生活を送るのも難しくなります。

感情をコントロールするとは、感情を持たないようにすることではなくて、感情を持ったときに問題行動を起こさないように自制することです。

感情をコントロールできる人は、上手に人付き合いできるだけでなく、集中した状態で仕事や勉強に取り組むことができるため、常に安定した結果を出します。まずは、感情をコントロールできるかできないかによって、人生に大きな差がつくことを理解してください。

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まずは自分の性格の"偏り"に気づく

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