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生き方

茂木先生に教わる「ハッピー」をつくる6つの習慣

茂木健一郎(脳科学者)

2022年11月04日 公開 2024年01月16日 更新

 

「できない自分」も受け入れてみよう

幸福とは、ものの見方だといえます。全く同じ生活をしている人でも、幸福になるものの見方をしている人は幸福になり、逆であれば不幸になります。ものの見方の中でも一番やっかいなのが、自分への評価でしょう。不幸な人は自己評価が低く、幸福な人は自己評価が高いのです。

人は「幸せになるためにはこれが必要」という「要求基準」を持っていますが、その基準と「今の自分」がかけ離れている人ほどストレスが強いことが研究からわかっています。

要求基準があまりにも高すぎると、努力していても「今の努力は、未来にはつながらないのではないか」と思ったり、少しでも休むと「こんな楽なことをしていたらダメになる」と、自己評価を低く見積もってしまいがちです。これでは努力していても、焦るばかりでろくな結果を生みません。

いっぽうで自己評価の高い人は、自分が置かれている状況を受け入れることができます。例えば、「ネイティブ並みに話すことを目指して英語を勉強しているのに、なかなかスムーズに会話ができない」というケースを考えてみましょう。

このときに、「たどたどしくても自分の気持ちを英語で伝えることができている」と楽しめていれば、語学力は飛躍的に伸びていくのです。

私たちは誰もが今置かれている現状を劇的に変えることはできません。だとしたら、幸福につながるようなものの見方をした方がいいとは思いませんか?

【著者紹介】茂木健一郎 (もぎ・けんいちろう/脳科学者・ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー)

1962年、東京都生まれ。東京大学理学部・法学部卒業、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。『幸福になるすごい脳の使い方』(PHP研究所)など著書多数。

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