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睡眠不足が“さびしい気持ち”を高める? 精神科医が教える「孤独を味方につける」コツ

井上智介(精神科医、産業医、健診医)

2022年11月21日 公開

睡眠不足が“さびしい気持ち”を高める? 精神科医が教える「孤独を味方につける」コツ

「さびしい」ときにする行為によって、自分を良い方向に導くこともできれば、逆に悪い方向に導いてしまうこともあります。精神科医の井上智介さんが、孤独を感じたときに意識したい10の行動を紹介します。

※本稿は『PHPスペシャル』 2022年12月号より抜粋・編集したものです。

 

さびしさを感じるから「人とつながれる」

コロナ禍で、人とつながることに制限がかかるようになりました。ひとりで過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか。そのようなとき、ふとさびしさを感じる時間がありませんか。

もともとひとりで過ごす時間が好きで、いつもと変わらない毎日を過ごしているつもりであっても、急にさびしくて悲しくなるときは誰にでもあります。

家族や友人などまわりにたくさんの人がいても、自分ひとりだけ時間の流れが異なるような疎外感で、さびしさを感じたりもします。

とくに季節の変わり目は、さびしさを感じる人も多いですね。夏や秋にやり残したと思えることがあって、もう戻ってくることのない過去の時間にさびしさを感じたりするものです。

孤独からくる「さびしい」という感情は、ネガティブな印象があり、まったくないほうがいいと思うかもしれません。しかし、人とのつながりはつまるところ、バランスが大切です。

孤独を感じ、さびしくて心がしんどくなるのは辛いですが、その一方で、誰かとつながり過ぎてもしまうのも自分のペースを乱すきっかけになるので、またしんどくなります。

「さびしい」という気持ちは、自分の心から生まれる素直な感情の一つです。わたしたちの感情そのものには、良いも悪いもありません。どのような感情であっても、ポジティブな側面があります。

さびしさを感じるからこそ、大切な人とつながる意欲が掻き立てられることもあるでしょうし、他人を大切にする気持ちが強くなったり、疎遠になっていた人のことを想い出したり、思わぬ行動のきっかけになることもあるのです。

 

心を落ち着ける「5つ」の行動

心を落ち着けるために、次のことを取り入れてみましょう。

(1)睡眠をしっかりとる
あなた自身がさびしさを感じやすいコンディションでないかを見直しましょう。普段ならスルーできたトラブルを深刻にとらえ、妙に孤独を感じてさびしくなっていることも珍しくありません。そのようなときは、最近よく眠れているか振り返ってみてください。睡眠時間が足りていないなら、まずは7時間以上の睡眠をとるようにしてください。

(2)神社仏閣を訪れる
友達や旧友とのつながりを感じることは、さびしさを解消してくれます。ただ、相手の都合もありますし、いつでも連絡がとれるわけではありませんね。そのようなときは神社仏閣の力を借りてください。神様とのつながりを感じることで、そこを心の拠り所にすることもできるはず。厄払いではなく、「さびしさ払い」として利用してみましょう。

(3)好きなドラマや漫画にのめり込む
さびしさを和らげるには、つながりを実感することが有効です。ただ、それはリアルな人間関係でなくてもかまいません。「次はどうなるんだろう」と、ワクワクする気持ちが持てる物語にのめり込む工夫をしてください。もちろん、仕事や趣味に熱中できそうであれば、そちらに意識を向けることで、さびしさから目をそらすことができるでしょう。

(4)美容院に行く
変化のないどんよりした雰囲気で、さびしさは大きくなります。外見の変化は、内面の変化をもたらします。髪を切ることが目的ではなく、いつもの自分と変わることを目的としてみてください。思い切って大胆に髪型を変えるのもいいですが、自分の中で「ちょっとした挑戦になるなぁ」と思えるくらいの変化でも、充分に気持ちを変えられます。

(5)本屋で気になる本を探す
さびしさを感じたときは、本屋さんをブラブラして、気になる本を探してみてください。今の自分を励ましてくれたり、肯定してくれたりするような言葉が書かれている本と出合えることもあるでしょう。言葉というのは、あなたの考えを柔軟にしてくれて、心のスキマを埋めてくれます。

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孤独感を高める「5つ」のNG行動

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