何もしなくていい時間
何もしないよりなんでもやってみるほうがいいと思っていた。
自分の夢に自信がなかったわたしは、いろいろな経験が、人生にはプラスになると思っていた。
つねに何かをしていないと、落ち着かない。
でも、何もしない時間ができて、ゆっくり休めるとしたら……
そんな休む余裕を持つのも大切なこと。
何もしない時間に救われることがある。
「なんでもやってみるのがいい」ではなく、わたしはわたしのままでいい。
ときどき手を休め、仕事から離れて休息を取るべき。
休みなく仕事ばかりしていると判断力を失ってしまうから。
少しのあいだ仕事から離れるか、距離を置いてみれば、自分の人生のバランスがいかに崩れているかはっきりと見て取れる。
カルぺ・ディエム
人生にはいくつもの選択の瞬間がある。
大学の専攻、就職、結婚、そして、毎日何を食べるのか。日々、思い悩む選択の連続だ。
この先何が起きるかなんて、誰にもわからない。
いつも決断するのは難しい。
だからこそ最も大切なのは、自分の心が本当に求めているものは何か知ること。
人生は一度しかないのだから。
わたしたちには望むことをやり、愛したい人を愛し、食べたいものを食べる権利がある。
おそれることは何もない。
「自分の人生を堂々と選択するあなたを応援します」
『Carpe diem 今を生きろ。かけがえのない人生をつかむんだ』
―――映画『いまを生きる』より