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こんなときは何て言えば…? 絵本・漫画に隠された「人間が強く興味を持つ3要素」とは

ゆうきゆう(精神科医/心理研究家)

2011年08月23日 公開 2022年09月28日 更新

 

分かりやすさこそが武器になる

ほら、想像してみてください。「この商品は、あなたのライフスタイルを改善することで、人生を豊かにします」と言われるのよりも、「この商品で、あなたの寿命が5年延びます」と言われたほうが、つい興味を引かれるのではないでしょうか。

また「当社は現在こそ他の企業に先んじられていますが、来期、利益率20%のこの新製品を投入することで、大幅な...」と説明するよりも、「当社は『ウサギとカメ』にたとえるなら、カメです。しかし来年は必ずウサギを追い抜いて見せます」と話したほうが、よっぽど強く印象に残るのではないでしょうか。

さらに告白でも、たった一言「好き」と言われたら、相手はどう答えていいか困ってしまうはず。それは「どう好きなのか分からない」からです。人間は「相手の気持ちが見えないと不安になるもの」です。

逆に言えば、うまく自分の気持ちを表現することができる人ほど、相手に強い安心を与えることになり、その結果必ず好かれることになるわけです。

 

だから作家はモテる

何かを伝えたいときは、とにかく「分かりやすく」「具体的に」話すこと。実際モテている人は、自分の感情を言葉に出すのにためらいがありません。

もちろん時には「君は僕にとっての天使なんだ」「あなたの目を見ているだけで、気持ちが安らぐ」というような歯の浮くようなセリフもありますが、それでも何も話さない人より数倍グッド。

言われた人は、最初のうちは「あはは。何言ってるの?」と思うことがあっても、不思議なもので気がつくと相手に気持ちが引かれていたりします。

これもすべて「鮮明効果」なのですね。昔から作家や詩人はモテることが多いもの。それは気持ちをうまく表現できるからに他ならないからかもしれませんね。

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人間が強く惹かれる「子供・動物・セックス」

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