こんなときは何て言えば…? 絵本・漫画に隠された「人間が強く興味を持つ3要素」とは
2011年08月23日 公開 2022年09月28日 更新
人間が強く惹かれる「子供・動物・セックス」
さて、でも別にそこまで文学的な表現や、カッコいい言葉を使う必要はありません。その方法はとってもシンプル。あなたの伝えたい言葉の前に「○○みたいに」とつければいいのです。
そしてここからが重要。CMの世界では、人間は「子供」と「動物」と「セックス」が含まれている情報には、より強く興味を引かれるといわれています。
これは告白などのときも応用できます。ですので、たとえるセリフはその3つにからめたほうがベター。たとえばこんな言い換えがあるでしょう。
<子供系>
「今日が楽しみでした」
→「サンタさんを待ちきれない子供みたいに、今日が楽しみでした」
or「はじめて旅行に行ったときみたいにドキドキしてた」
<動物系>
「さびしいです」→「雨に濡れてる子犬みたいに、さびしいです」
「喜んでる」→「もう俺、犬みたいに喜んでるから」
<セックス(体感)系>
「嬉しい」→「ゾクゾクするほど嬉しい」「泣くほどに嬉しい」
「幸せ」→「鳥肌が立つくらい幸せ」
もちろんこの3つ以外にも「生まれてきて良かった...って思えるほど幸せ」というように、人生全部をイメージさせるたとえでも良いでしょう。
子供の頃の体験談は効果大
もちろんやりすぎは逆効果。ですので、1回のデートや会話で、1回程度が理想でしょう。中でも「子供」のころを思い出させるたとえは効果大。
「はじめて雪を見たときみたいに感動した」
「はじめてスキーで転んだときみたいに痛かった」
「はじめて飛行機に乗ったときみたいに不安だった」...。
このような「子供」のときの話は、誰にとっても共通する体験です。これを「原体験」と言います。うまくこの感情を共有させることができれば、あなたへの親近感はより強まることになるのです。
さらに「え、はじめて飛行機乗ったときって、そんなに怖かったの?」と言われれば、「そうだよ、だってね…」と、自然にあなたの子供のときの話をすることができるでしょう。
人間にとって自分の体験を話すことは、やはり相手と気持ちを近づける最短コース。一石三鳥の効果があるわけです。
素直な感情を言葉に乗せて
よって今回の話をまとめるなら、相手の気持ちをつかみたいと思うのなら、分かりやすいたとえを添えておくこと!特に子供のときの体験を思い返させるような言い方が、もっとも気持ちに響く!
これこそが、スーパーメソッド『絵本の言葉』です。難しい口説き文句を考える必要なんてありません。
子供や動物にあふれた物語。そんな小さなころに読んだ絵本のような、素直な感情や体験を、そのまま言葉に乗せるだけでいいんです。もちろん直接言いにくいのなら、メールでも構いません。何より、伝えることが大切なんですよ。
はじめて見た、海。雪。夜空。仕事や学校の、最初の日。はじめてのデート...。その瞬間の感動は、誰の心の中にも確実にあるはずです。ほら、この機会にもう一度思い出してみてください。そのときのあなたは、何て言っていますか?