【極上のTKG】Mr.TKG流レシピを実際に作ってみた!『たまごかけごはん完全本』レビュー
2025年10月30日 公開 2025年10月30日 更新
撮影:片桐圭(Lingua Franca)
日本たまごかけごはん研究所(所在地:東京都文京区、代表:上野貴史)は、10月30日の「たまごかけごはんの日」に合わせて、X(旧Twitter)で「#TKGが似合う有名人」を決めるアンケートキャンペーンを実施しました。
1208票が集まった投票の結果、1位に選ばれたのはバナナマンの日村勇紀さん。「おいしそうにたまごかけごはんを食べていそう」「かきこんで食べる姿が想像できた」といった声が寄せられました。
そんな"国民食"ともいえるたまごかけごはんの魅力を、改めて掘り下げたのが、日本たまごかけごはん研究所による新刊『たまごかけごはん完全本』(大和書房)です。1600種類ものブランド卵の中から厳選した「TKGに合う卵」や、ごはんの炊き方、醤油・調味料の選び方、そして極上の一杯を生むための"5つの心得"まで――たまごかけごはんの奥深さを、余すところなく紹介しています。
たまごかけごはんを徹底的に解説

日本では定番の朝食・軽食として親しまれてきた「たまごかけごはん(TKG)」。近年は専用醤油やブランド卵、専門店の登場などにより、再び注目を集める食文化となっています。
『たまごかけごはん完全本』は、そんな"シンプルだけれど奥深い"一杯を徹底的に掘り下げた料理書です。全国に約1600種類あるブランド卵の中から「TKGに合う卵」を厳選し、さらにごはんの炊き方や品種の選び方、調味料の組み合わせまで詳しく解説しています。
中でも楽しいのが、「TKG診断チャート」。YES/NOで質問に答えていくと、自分にぴったりの“究極の一杯”が見つかる仕組みになっています。
たまごかけごはんのレシピが勢ぞろい

本書には、シンプルなものから豪華なものまで、あらゆる"たまごかけごはん"のレシピが勢ぞろいしています。
まず紹介されているのは、たまご・ごはん・醤油の3つだけで作る16パターンの「基本のTKG」。素材の組み合わせや割合を変えるだけで、驚くほど味わいが広がります。
続く「秒で作れるTKG」では、身近な食材を"のせるだけ・かけるだけ"で完成する21品を収録。時間がない朝でも、少しの工夫で新しいおいしさを楽しめます。
さらに、食べ応えたっぷりで栄養バランスも考えられた「一杯でごちそうTKG」25品や、ちょっと手間をかけて作る「最高すぎる究極TKG」16品など、シーンに合わせて選べる多彩なラインナップも魅力です。
レシピだけでなく、TKG作りをもっと楽しむための情報も充実。専用グッズや、相性抜群のお米の種類、全国から選りすぐったおすすめ醤油6選、そしてTKGに合うソース40種など、"一杯の奥深さ"をとことん味わえる構成になっています。
極上のTKGを作ってみた
本書では「極上のTKG」を生み出すための"5つの心得"が紹介されています。材料はどの家庭にもある卵とごはん、そして醤油だけですが、その分量や温度、混ぜ方のわずかな違いが味を左右します。書籍では、米のグラム数やごはんの最適な温度まで、細かく丁寧に解説されています。
今回はそのエッセンスを参考に、自宅で一杯を再現してみました。炊きたてのごはんに、そっと卵を落とす瞬間――そこから立ちのぼる香りと艶やかさだけで、特別な一杯になる予感がします。

調味料に選んだのは、書籍で紹介されていた「三河しろたまり」。醤油でありながら澄んだ琥珀色をしており、塩辛さではなく旨みがじんわり広がるのが印象的です。

炊きたての白米に卵黄をそっと落とし、しろたまりを回しかけて完成。木製のスプーンですくって口に運ぶと、まず口当たりのやさしさに驚きます。金属スプーンのような冷たさがなく、卵とごはんの一体感をよりまろやかに感じさせてくれます。
味わいは、まさに"極上"のひとこと! 卵黄の濃厚さとしろたまりの繊細な旨みが、ごはん一粒一粒にふわりと絡み、噛むたびに穏やかな甘みと香ばしさが広がります。シンプルながら、素材と温度、器具のすべてが計算された、究極のTKG体験でした。

具体的な手順や分量の理由は、ぜひ本書で確かめてほしいところ。シンプルな料理ほど、理論を知ることでおいしさが格段に変わる――そのことを実感させてくれる一冊です。







