「片づけ脳」を作る脳番地の鍛え方
「小さな頃から片づけが苦手」「片づけろと言われても、どこから手をつければいいのかわからない」。どうしても整理整頓ができない人はいるものだ。だが、それを生まれつきだと諦めるのは早い。実は片づけられない理由は「脳のクセ」であり、それさえ直せば整理整頓は誰にでも可能。自らも片づけ下手を克服した脳科学者の加藤俊徳氏に、「片づけ脳」の鍛え方をうかがった。
「できる人は片づけ上手」は本当か?
仕事ができる人のデスクは整理整頓されている。巷ちまたで噂されるこの言葉は本当なのか。脳科学者の加藤俊徳氏は、「仕事ができる人」と「整理整頓」の関係を次のように説明する。
「仕事ができる人は、仕事や自分自身、身の回りにあるモノをコントロールする能力に長けています。納期から逆算して計画を立てる、風邪をひかないよう体調管理をする、デスクを整理整頓する……。つまり、デスクが綺麗だから仕事ができるというより、整理整頓ができる人だからこそ、仕事ができることが多いのです」
ただ、世の中には整理整頓は苦手でも仕事ができる人もいる。
「そういう方も一部いますが、脳のメカニズム的にも、整理整頓はしたほうが良いでしょう。散らかったデスクで仕事をすれば意識が分散されて集中力が落ち、必要な資料がすぐに見つからなければ、そのぶん生産性も下がります」