片づけ脳を鍛える!三つのトレーニング
これらの習慣をつけたうえで、「片づけ脳」を強化すれば、さらに効果は高まる。加藤氏は次の3つを勧める。
「1つ目は、日記でその日の出来事を振り返ること。記憶系脳番地を鍛えることになり、モノの置き場所を忘れることが少なくなるはずです。日記は簡単な内容で構いません。『○○でお茶を飲んだ』などといった短い文章や、今日計算した数字を思い出して書くだけで良いでしょう。
2つ目はアルバムの整理。過去を振り返って記憶を整理することは、記憶力を鍛えると同時に時間軸で物事を考える訓練になります。これで、作業に没頭し過ぎて整理整頓を忘れることもなくなるはずです。
3つ目は二者択一のトレーニングを繰り返すこと。昼食のメニューや今日着ていく洋服など、日頃から『どちらかを選ぶ』機会を意識的に作るのです。これにより判断力が鍛えられ、迷ってモノを捨てられないことも少なくなるでしょう」
実は、加藤氏はもともと整理整頓ができない人だったという。
「学生時代は、家に帰れば靴下をその辺に脱ぎ捨てるくらい、片づけができない人でした。ただ、脳のクセを理解してから、改善策がわかったのです。読者の皆さんも脳を鍛えて、片づけ下手を克服してください」
『THE21』2018年5月号より
取材構成 吉川ゆこ