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「同じアジア系なのに」中国人が海外で存在感を示す理由

安積陽子(あさかようこ)

2019年02月15日 公開 2020年11月13日 更新

存在感がないのは体格のせいではない

国際的な学会やパーティーなどに行くと、外国人のなかで存在感を示せなくなる日本人が多いようです。たしかに欧米の人は身長が高く、体格もがっちりとしていて、彼らに比べると日本人は小柄です。

しかし、存在感を示せない理由を体格のせいだけにするのは誤っています。

日本人と同じアジア系の人でも、表情や身体の使い方によって、見事なヴィジュアルイメージ作りに成功している人が存在するからです。

たとえば、NVIDIAのCEOのジェンスン・フアン氏や、アリババ会長のジャック・マー氏。

彼らはいずれもアジア系で、決して身体は大きくありません。しかし、彼らのインタビューやプレゼンテーションから伝わる印象は、非常にダイナミックで情熱的です。

会場の奥まで通る声。言葉と一致したジェスチャー。メリハリのある表情と鋭い目力。身体の横幅を超えた腕の動き。指先にまで力が漲った手の動き。無駄なく切れ味のある振る舞い。

これらはすべて、彼らが意識的・戦略的に行なっている見事なボディランゲージです。

椅子に座ってインタビューされる際、その椅子が大きいと、小柄な人は椅子に埋もれた印象になってしまうものです。

しかしジャック・マー会長は、椅子の腕置きをうまく活用し、腕を身体の幅よりも大きく横に広げて座ります。こうすることで横空間を支配し、実際の身体よりも大きなヴィジュアルイメージを生み出すのです。

同様の手法として、ソファに座っているとき、背もたれに片手をかけることもあります。

つまり、プレゼンスを高めるためには、顔の造形や体型よりも、身体の使い方や表情が大切なのです。

ジャック・マー氏やジェンスン・ファン氏の振る舞いを見ていると、身体や表情を使ったボディランゲージは、欠点を補う以上の効果をもたらすことができる、と痛感します。だから彼らはどんな場面でも堂々としていて、つねに注目を浴びるのです。

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必要なときにプレゼンスを高める方法

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