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専業主婦はなぜ損なのか? "共働き"なら資産1億円を達成できる理由

2019年03月07日 公開

橘玲(たちばなあきら:作家)

日本人の多くが達成できる資産1億円

<<人生をゲームにたとえたときに「人生は攻略できる」とまで言い切る、橘玲氏。

ベストセラー&新書大賞受賞『言ってはいけない』の著者である橘玲氏が語る、多くの日本人が資産1億円を獲得する方法とは。>>

※本記事は、橘玲著『人生は攻略できる』(ポプラ社)より、一部を抜粋編集したものです。
 

「生涯共働き」は最強の人生設計

収入を増やすには3つの方法がある。

⓵人的資本を大きくする。
⓶長期で運用する。
⓷世帯内の人的資本の数を増やす。

人的資本を大きくするというのは「もっと稼げる自分になる」ことで、これは一般に「自己啓発」と呼ばれる。

1億円だった人的資本を2億円、3億円へと大きくすることができれば、それにともなって収入も増えていくだろう。これは誰でも思いつくので、書店にいくと自己啓発関係の本がたくさん並んでいる。

それに比べて②と③はほとんど指摘されないけど、①と同じくらいか、あるいはそれ以上の効果がある。

いちばんのちがいは、自己啓発はうまくいくこともいかないこともあるけど、こちらは確実に収入が増えて失敗がないことだ。

日本をはじめ先進国はどこも「人生100年時代」になって、60歳で仕事を辞めたら余生は40年もある。

20代から60代まで40年間働いて稼いだお金で、マイホームを買い、子どもを大学まで行かせ、なおかつ定年後の40年間を夫婦で安心して暮らせるなんて魔法があるわけがない。

1000兆円もの天文学的な借金を抱える日本国が、すべての高齢者にじゅうぶんな年金を払いつづけられるとも思えない。

こうしてみんなが不安になるのだけど、60歳の定年後も仕事をつづけて、年収300万円得られるとしよう。70歳まで10年間働けば3000万円、80歳まで20年間なら6000万円だ。

「安心して老後を過ごすには、年金に加えて5000万円の金融資産が必要」といわれて途方に暮れているひとがたくさんいるけど、この不安は長く働くことでかんたんに解決できる。

老後問題というのは「老後が長すぎる」という問題なのだから、老後を短くすれば問題そのものがなくなってしまう。

「世帯内の人的資本を増やす」というのは、ようするに共働きのことだ。

子育てが一段落した40歳から20年間、妻がパートか非正規の仕事で年200万円の収入があれば、60歳までの20年間で4000万円だ。夫といっしょに80歳まで40年間働けば8000万円になる。

この単純な計算からわかるように、夫一人が定年まで働いて、60歳で退職して年金生活する家計と比べて、「生涯共働き」は(夫の6000万円と妻の8000万円で)80歳までに計1億4000万円の「超過収入」を得ることができる。ゼロと1億4000万円では、人生最後の20年間の「格差」は天と地ほどになるだろう。

「生涯共働き」は最強の人生設計なのだ。

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