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生き方

「自分の孫の話は、他人にはつまらない」に気づかない“悲劇”

森博嗣(もりひろし)

2019年10月21日 公開 2019年10月23日 更新

 

孤独になる前に「面白い」を育てよう

老人に限らず、誰でもいつ「孤独」になるかわからない。家族は崩壊するかもしれないし、会社は倒産するかもしれない。なにかの災害や事故で、そういった境遇に陥ることだってある。

そんなときに、生きる希望となるものは、やはり「面白さ」である。そのことを覚えておこう。辛いときこそ、「面白さ」を探すことだ。それを忘れないように。

「面白さ」は、最初は小さい。しかし、育てることで大きくなる。「面白い」と思えるものを大事にして、磨きをかけることが、これまた「面白い」のである。

「面白さ」は、探しても、ずばり見つかるようなものではなく、自分で作るものである。どこかに落ちているのは、「面白そうな」種でしかない。それを拾って、自分の畑に蒔いて世話をしよう。幾つか種を蒔いた方が良い。全部がものになるとはかぎらないからだ。

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