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内向的な人と外交的な人…研究者が調査した「どちらが幸せになれるか?」

2020年02月27日 公開

ダニエル・ネトル (著), 金森重樹 (監修), 山岡万里子 (訳)

 

外交的な人は長期的に見ると家庭生活が…

しかし最近の研究から、じっとしていられないこういった人々の家庭生活は、長期的には不安定になりがちであることもわかってきました。

しかも、事故にあって入院するリスクも高くなります。まさに禍福は糾える縄のごとし。外向的な人が多少ほかの人より幸福であったとしても、それをうらやむ必要はありません。むしろ危険と引きかえであることを知っておきましょう。

ほかにも幸福度と関係の深い性格があります。

たとえば、愛想がよくて誠実な人ほど幸せを感じやすいことがわかっています。

こうしてみると、性格による幸福感の違いは、二つの段階に分けられそうです。

まず第一に、直接的な影響。ある種の性格は、感情システムの感度、つまり、どれぐらい簡単に気持ちが変化するかをコントロールします。これは当然ながら幸福度に大きく影響します。

もう一つは間接的な影響です。与えられた環境下でとり得る行動の優先順位が、性格によって変わるということです。

外向的な人であれば、他人とのつき合いやその他の楽しみに、より多くの時間を注ぐことでしょう。愛想がよくて誠実な人であれば、物事を片づけることで満足感を得たり、他人に優しくすることで友情や感謝を得ることでしょう。

性格が幸福感におよぼす直接的影響と間接的影響の違いは、幸福のどんな側面については意識的に操作できるのか、そしていかにして操作するのかを考える上で重要になってきます。

 

幸せを感じやすい人の性格

内向性と外向性、これら二つの基本的な性格特徴を、こんどは幸福との関連で考えてみましょう。

内向性、または神経症的傾向というのは、不安や恐れといった不愉快な気持ちを感じやすく、少なくともその瞬間だけを見れば、幸せとはおよそ相容れないものです。

つまり神経質評点が高くなればなるほど幸福ではなくなるといえるでしょう。

私の所属する研究室で最近、オンライン心理研究所を通して、イギリスの一般人600名を対象に性格調査を行いました。その際に、その人が概してどれくらい幸せかを5段階で自己採点してもらったのです。年齢的にも社会階級的にも幅広いサンプルが集まりました。

その結果、神経質評点は、幸福度の自己評価と非常に強い関連があることがわかりました。神経症的傾向が低いほうから25パーセントほどは、幸福度が4か5になり、逆に神経症的傾向の強いほうから25パーセントは、幸福度がかろうじて半分程度だったのです。

神経症的傾向と不幸との相関は、多くの似たような文献で報告されてきました。

そもそも神経症的傾向の定義にはネガティブな感情が含まれていて、その評価のためにはしばしば「あなたはよく、みじめな気持ちになりますか?」といった質問が設定されるものなので、このこと自体は驚きでも何でもないでしょう。

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