“死と隣り合わせ”の⽇本の学校…ニッポンの教育が沈みかけている「5つの理由」
2020年06月10日 公開 2024年12月16日 更新
5つの「ティーチャーズ・クライシス」
私が考える「ティーチャーズ・クライシス」は、大きく次の5つに分類されます。
クライシス1.教師が足りない
クライシス2.教育の質が危ない
クライシス3.失われる先生の命
クライシス4.学びを放棄する教師たち
クライシス5.信頼されない教師たち
これらはバラバラに起きているものではありません。互いに関連している同時多発的クライシスです。
また、5つの「ティーチャーズ・クライシス」の現実に向き合うと、先ほども述べたように、個々の先生たちの努力や学校の頑張りだけでは限界がある、巨大な問題であることがわかります。これまで教師の献身性に依存し、不十分だった政策的な手当も早急にしていく必要があります。
しかし、文科省の一声だけで解消できるほど簡単な問題でもありません。保護者はもちろん、社会の多くの方が、この「ティーチャーズ・クライシス」に関心を寄せ、少しずつ理解して行動することが、「5つの危機」を食い止める一番の近道になると考えています。