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ITからも英語からも逃げられない…リーダーが生き残るための「6つの資質」



2020年11月05日 公開

古田直裕(縄文アソシエイツ)

コロナウィルスがビジネス環境を激変させ、求められる人材像も大きく変容してしまったのは確かだが、各企業が先行き不透明な環境で方向性を模索している状況だろう。

エグゼクティブサーチファームにて主に日系の上場企業に対し、CIO、CFOなどの執行役員や部長クラスの人材と、社外取締役や社外監査役の候補者を紹介している古田直裕氏は、移り変わる「求められるリーダーの資質」を著書『ネクスト・リーダーシップ』にて示している。

本稿では同書より、これからのリーダーに必要な6つの資質について触れた一節を紹介する。

※本稿は古田直裕著『ネクスト・リーダーシップ』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

日本企業に蔓延していた"旧態依然"

2020年、世界は新型コロナウイルスの感染爆発によって、これまでとは全く違った景色が見えてきました。

今回のコロナ禍で露呈した事実のひとつに、日本企業および日本人ビジネスパーソンの旧態依然とした思考、そして行動(マネジメント方法と働き方)があります。

日々、ヘッドハンターとしてさまざまな企業のエグゼクティブにお会いする私自身、自らのこれまでの思考と行動を省みたうえで、今回のコロナ禍をある意味チャンスと捉え、日本全体が変革の方向に舵を切らなければ、日本という船は沈没してしまう、そう思いを新たにしているところです。

失われた20年、30年という議論はすでに十分すぎるほどされており、もはや「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といった過去の栄光を、言葉ではなく、肌感覚として知っているビジネスパーソンも少なくなってきました。

ならばなおさら、過去にとらわれず、新しい思考と行動で、日本を生き残れる方向に引っ張っていくことこそ、私たちビジネスパーソンの務めなのではないでしょうか。

 

生き残るためのキーワードは「辺境」

私が思う今後の厳しいビジネス環境を生き残るためのテーマのひとつは「辺境」です。

これは、地理的な「辺境」という意味合いではなく、ビハインドな状況や、リソースの少ない環境のことを指しています。いまや「辺境」という概念は日本人にはすでに馴染みのないものと思われているかもしれません。

しかし実際には、「辺境」というものはあらゆるところに存在していて、自らその場に身を置きたいと思うなら、どんな人の前にも必ず広がる新天地――フロンティアになる。そう私は考えています。

そもそも、グローバル経済というマクロの視点でいえば、ガラパゴス化し、世界に取り残されつつある日本そのものが、すでに「辺境」になりつつあります。

その中で、増え続ける「辺境」を避けようと大企業にしがみつくのではなく、ベンチャーに身を置いて、大企業相手に勝負に打って出ようとしている若者たちは、進んで「辺境」に身を置こうとする挑戦者といえます。

また大企業の内側であっても、突然業績が悪化する中で、事業の立て直しに奮闘したり、少数の部隊で新規事業開発に取り組んでいたり、あるいは撤退戦が繰り広げられる前線に立っているなら、その人も立派に「辺境」で戦う戦士です。

 

本物の思考力と行動力を持った人だけが生き残る

私は、日々パラダイムが大きく転換する時代において、自ら積極的に「辺境」を探しに行こうとするリーダー層やビジネスパーソンに向け、「辺境」に必要な資質(マインド&スキルセット)を説いています。

「辺境」では、舗装された道は少なく、誰も案内してくれない中で、Googleマップのような便利なツールもなく、わずかに周囲の景色や、太陽や星の位置を参考に、自分の置かれた場所を確認し、間違った方角を向いていないかを絶えず確かめながら、自らの足で忍耐強く前進することが求められます。

これこそ、リーダーが「辺境」から生まれる仕組みです。過去の栄光を懐かしんだり、失われた数十年を嘆いたりするのはもうやめ、自らの思考と行動でもって、自らの「辺境」(フロンティア)を探す――。

これは今後の日本人に必須のマインドセットとなるでしょう。なぜなら、これからのビジネスチャンスは、現在の延長でも、過去の成功したビジネスモデルのリメイクでもなく、「辺境」に眠っている新たな社会課題を発見するところからはじまるからです。

そして、年齢に関係なく、「辺境」を勝ち抜くのは、時代の変化に対応した思考力、行動力をもったビジネスパーソンだけなのです。

それには、これまでとは全く異なる考え方や行動が求められます。ビジネスパーソンやリーダーにこそ、「変革」が必須なのです。

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