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意味深な「筒井順慶と鉄砲200挺」…前田慶次が読み解く大河『麒麟がくる』の伏線



2020年11月21日 公開

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

《全国にその名を轟かせる「名古屋おもてなし武将隊」。名古屋城に詰め、観光客をもてなす武将と足軽の10人組である。そのうちの一人、前田慶次氏は名古屋城検定に検定過去最高点で合格し同検定の名誉顧問を務め、日本城郭検定にも合格するなど歴史への造詣も深い。

前田慶次氏が自身のYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にてNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を徹底解説している。本稿ではその一部を紹介する》

※本稿はYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にて配信された内容を再構成したものです

 

筒井順慶の登場に物語は盛り上がる!

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、「第32回 反撃の二百挺」。

今回は、ドラマオリジナルキャラクター駒の出世に驚愕! 姉川の戦いが30秒で終わり驚愕! 武田を匂わせる将軍の発言と演出に驚愕! 筒井順慶の登場に大歓喜!

そして「信長包囲網」の要である石山本願寺との戦へと発展して参る。では余すことなく語って参るぞ!

 

堺の今井宗久宅の襖に描かれた「亀」の意味

いままでに、熱田、大和、越前等の街並みが『麒麟がくる』では紹介されてきておるが、此度の堺の街並みの表現はまた実に見事であった!

店の売り物は南蛮渡来品ばかり。色合いもまた派手であり、遊女も活発に活動する。人口の多さと経済の潤いは、誰が見てもこれまでの町とは様子が違うことが見て取れた。

細やかな演出のお蔭で町の状況、いつ、どこで、何が起きているのかといったことが一目で分かるようになっていた。美術陣営の気合の入れようを感じ、儂は沸いたぞ!

そんな堺の一等地に居を構える今井宗久の存在感は、如何に会合衆という人間が当時、力を持っていたのか示す。

宗久の足元に敷かれた絨毯。有名なペルシャ絨毯は、安土桃山時代に日本にやってきた。つまり、宗久は輸入されたばかりの珍品であり数少ない高級品を所有していた。

それは異国の超高級スーパーカーのような立ち位置じゃった。畳の上に絨毯という異なる見た目をひとつの場所に配置したのは、数寄者として傾いた証でもある。

また、襖に何気なく亀の絵を描き、世の元号が「元亀」という事を伝える細やかな演出。これには感服仕った。

 

秀吉の好物は蛸だった? 衣装が表現する"覚悟と人柄"

此度、大きく衣装替えをしたのが羽柴秀吉。

全身白を基調とした衣に様変わりした。白というのは、戦国時代は死装束である。つまり、決死の覚悟を示す時に着用する。

金ヶ崎の戦いで殿を務めた秀吉、何が何でも生き残る、出世してやる、という想いを表した。

豪商・今井宗久に対して高圧的に物申すところは、これまでの秀吉とは違った顔を描いた。

秀吉はこの時、出世を重ね3000人を率いる立場まで登り詰めている。矢銭を徴収した時の話など、交渉術に幅が広がったのが見て取れた。後に、兵糧攻めなど、多岐に渡る戦術交渉を見せた秀吉らしさに深みが増した。

小袖は蛸? らしきものを描き秀吉が蛸好きだった事を伝える。

戦国時代の栄養食である蛸を身に着けるのは、無尽蔵の体力の持ち主であったことを表したのではないかと儂は感じたぞ。

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