さみしさでSNSばかり見ていない? 精神科医がすすめる「孤独力の身につけ方」
2021年11月24日 公開 2024年12月16日 更新
「ひとり」の時間は、あなたの人生に大きな価値をもたらします。孤独を恐れず、時には周囲から離れて、ひとりの時間を楽しみましょう。
※本稿は、『PHPスペシャル』2021年12月号(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
「孤独」と「孤立」の違い
あなたは「孤独」と聞いて、どんな印象を抱くでしょうか?
さみしい、ひとりぼっち、暗い、といったネガティブなイメージをもつ人が多いかもしれませんね。孤独を感じるのが怖くて、「いつも誰かと一緒にいたい」「仲間と群れていたい」という人や、「ひとりでいるときはSNSばかり見ている」という人も中にはいるでしょう。
確かにひとりでいるのは、さみしいものです。でも、「孤独」と「孤立」は違います。「孤立」とは、人との関係が絶たれ、ひとりでいることを強いられた状態。場合によっては、精神状態に悪影響を及ぼすこともあります。一方の「孤独」は、みんなと一緒にいることと、ひとりでいることを主体的に選べ、ひとりでいることを選んだ状態です。
人生の豊かさは、ひとりの時間をどう過ごすかで変わる
改めて「孤独=ひとりの時間」について考えてみましょう。ひとりの時間は誰にも邪魔されず、自分が好きなように使える時間。じっくり考えたり、趣味を楽しんだり、勉強したり、新しいことにチャレンジしたりできる時間です。
以下の4つを見てください。これらは、ひとりの時間があなたにもたらしてくれるものです。ひとりの時間を有効に使えるかどうかで、人生の豊かさに差が出ると言ってもよいでしょう。
・自分と深く向き合うことができる
・精神的に自立できる
・新しい世界が開ける
・自分のやりたいことができる
無理に周囲に合わせることなく、自分らしくいられるひとりの時間は、心地よく感じるはず。さみしさを紛らわせるためにスマートフォンばかり見ていてはもったいないです。人生を自分らしく豊かに生きるために、ひとりの時間を積極的に楽しみましょう。