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声色は大げさに変えない方がいい...「読書好きな子」に育つ読み聞かせ術

2021年12月21日 公開

仲宗根敦子(一般財団法人絵本未来創造機構 代表理事)

仲宗根敦子

子どもの活字離れが進んでいると言われる昨今、「どうしたら本を読むようになるか?」という悩みを持つ親は多いと思います。「幼少期は本が嫌いだったけれど、中学生になったら勝手に本を読み始める」という子は稀ですから、幼い頃から本に触れていることが重要です。

しかし、2~3歳児の子どもが、絵本の読み聞かせに興味を持ってくれないという悩みも多く聞きます。そこで子どもが自然に本好きになるために親ができる「読み聞かせ」の方法についてお伝えします。

 

国語力の土台を作る絵本の読み聞かせ

「国語力」は、国語という教科だけではなく、全ての教科の土台となる力です。たとえば、算数が苦⼿でも、親が理解できるように問題を読んであげると、とたんに解けるようになる⼦がいます。実はこれは、算数が解けないのではなく、「語彙力」が乏しいことや「読解⼒」が⼗分に磨かれていないことなど、単純に問題の意味が理解できていないということなのです。

そして、読解⼒があるということは、問題を正確に理解できるだけではありません。実は、数学的な頭の使い⽅も、同時に身についていると言えるのです。

なぜなら、説明⽂にはひとつの主張があり、その証明がどのような論理で展開されているかを読み解く必要があるから。つまり、読解するには論理的「思考⼒」も必要とされるからです。さらに、語彙力が豊富な子は、その時々のシーンで一番ふさわしい言葉を選べるので、コミュニケーション力も高くなります。

国語力を高めるには、日常でどれだけ文字や文章に触れているかが重要となります。そのため、できるだけ0歳から、親子で絵本の読み聞かせを楽しんで欲しいと思います。

なぜ0歳からかというと、小学生になると、一般的に国語力をテストのスコアで判断されてしまいがちだからです。「国語の点数=国語力」という思い込みが作られていくと、国語のために本を読まなくてはならないというプレッシャーを感じる可能性が高くなります。すると、本が嫌いになってしまうのです。ですから、それより前の時期から、ノンストレスで文章に触れさせてあげて欲しいのです。

1歳頃からは、絵本の絵を見てストーリーを聞きながら想像力を膨らませ、その先の展開をワクワクしながらイメージして読み進めることができるので、ストーリーに合わせて言葉をどんどん覚えていくでしょう。

 

早い時期から「自分で読ませる」のはNG!?

毎⽇の読み聞かせを習慣にすると、自然と文字に興味を持ち始めるようになります。読み方をわざわざ教えなくても3歳頃から読めるようになり、3~5歳頃からは、親へ⼿紙で気持ちを伝え始める⼦どもも多いものです。

そして、自然に自ら読めるようになるので、自分で読む「自立読み」の楽しさを感じる子どもも多いでしょう。もちろんその気持ちは尊重しながらも、自立読みの時間以上に、読み聞かせをする時間を大切にして欲しいと思います。

なぜなら、論理的思考に移⾏する以前の⼦どもの脳は右脳が優位で、右脳の特徴である、感覚やイメージ、感情を感じることに敏感に反応する時期だからです。絵本の読み聞かせをしてもらっている間は、右脳がより活発に働き、絵から物語の世界観をイメージし、⼀番安⼼できる親の声で聞かせてもらうストーリーから想像⼒を膨らませることができます。

そして、物語の背景を思考し、思いやる気持ち、登場⼈物の誰に共感をするのかという価値観までも、しっかり育んでいるのです。このことから、幼い子どもの場合、自分で絵本を読む以上に、読み聞かせることによって非認知能力が高まるのです。

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