1. PHPオンライン
  2. 仕事
  3. 稼げるはずなのに...副業に「ライティング」を選ぶ人の多くが挫折する納得の理由

仕事

稼げるはずなのに...副業に「ライティング」を選ぶ人の多くが挫折する納得の理由

日比野新 (ひびの しん)

2022年04月22日 公開 2022年08月16日 更新

 

安い単価の案件から稼げる案件は出てこない

クラウドソーシングを使ってライティング案件を探すと、必ず次のような謳い文句を目にします。

・初心者歓迎!ライティングを学びながら稼げて単価アップも!
・最初は1文字1円ですが、30記事以降は単価アップも!
・弊社の基準を満たされたライターさんには単価アップ制度もあり!

まれに本当に単価アップしてくださる依頼主さんもいらっしゃいますが、私の経験から申し上げるならば……ほぼ単価アップはありません!

たとえば、20記事以降は単価アップという条件があった場合、20記事目で依頼されなくなることが多かったです。

そもそも、安い単価の案件が徐々に稼げる単価の案件に化けるのかというと、そういう良い案件は出てこないと考える必要があります。

単価アップしてもらえると誰でもうれしいものです。でも、安い案件から稼げる案件は出てきません。

夢を見るのも大事ですが、副業という現実をしっかり考慮するなら、最初から単価の高い案件を選んでいくのが稼ぐための基本法則です。

そこそこ文字単価の良い案件の場合、継続すると本当に単価アップしてもらえることが多いです。

というのも、こういう良い案件は依頼主の先に「クライアント」「顧客」がいますから、依頼主としても成果が出ているのなら自分たちの稼ぎを増やすために「値上げ」など、より儲かる方法を提案しているからです。

文字単価の安い案件は「稼ぐ」というよりも、自分のスキルアップの機会として「活用」するのがおすすめです。

未経験のジャンルや今後稼げそうなジャンルなど、未来を見据えた結果、「活用できそう」なテーマの案件なら、微々たる報酬であってもお金をいただきながら勉強できます。

 

ライティングスキル+αを見つけておく

ライティングスキルを身につけられる人は、勉強熱心、興味を持つ対象が広い、こだわりやさんという傾向があります。

私の場合を例にしますと、もともとはIT業界でシステムエンジニアやプログラマーを30年していた経験を持っています。

そして、この期間の経験が、ライティングの文字単価アップに大きく貢献してくれた事実があります。

ひとつめは、IT関係の中でも「プログラミング」に関するライティングは、「経験者」「専門家」というポジションを示せますので、単価アップへの交渉がしやすくなりました。

2つめは、精神的に病まずに済んだ理由のひとつである「自己啓発」「スピリチュアル」などに詳しくなっていたことでした。このジャンルのライティングに関しては「専門家」ではありませんが「経験者」「実践者」としてのポジションを示せますので、単価アップへの交渉がしやすくなりました。

3つめは、「マーケティング」に関する知識と経験でした。IT業界に勤めていたとき、縁があり勉強していたことが後から役立ったというケースです。

ライティングと同時にマーケティングを理解できているというだけで、コンサルタントやウェブマーケターと仕事をする機会をいただけ、高単価になりやすい「セールスコピー」「動画シナリオ」のライティングまで幅を広げることができました。

ライティングだけでも稼げるでしょう。しかし、自分の得意な「+α」や自分の好きな「+α」を見つけておけば、そこから単価アップする機会を得ることができ、稼げるライティングへ変化させることができます。
「+α」はどんなことでもOK です。

会社で経理をしているのなら、仕訳のことは+αになります。人事評価を手伝っているのなら、それも+α。料理が好きなら、それも+α。低糖質にこだわりがあるなら、それも+α。「1 時間は語れる」ことや「ガチですね」と言われることは全部+αです。

自分の「+α」を整理しておきましょう!

次のページ
副業には2つの種類がある

関連記事

×