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生き方

修行中に受けたパワハラ...困難から救った“先輩僧侶の教え”とは

大愚元勝(住職・株式会社慈光マネジメント代表取締役)

2022年10月20日 公開

 

パワハラを寄せ付けない姿勢とは

私たちには"Fight or Flight responses"(闘争・逃走反応)と呼ばれる、反応が備わっています。

動物が危機的状況において、戦うか、逃げるか、身動きを止めるという方法で生き延びてきたために、備わった反応です。

危機に瀕して自分でもビックリするほどの「パワー」を発揮することがある反面、長期間に渡って、「恐怖」のストレスを受け続ければ、心身を病んでしまいます。「パワハラ」に出会ったとき、多くの人は「身動きを止めて」しまいます。

しかし、もしそれが明らかに「教育」ではなく、「パワハラ」である場合、身動きを止めるのは危険です。

幸いにして、2019年5月に、パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が成立し、大企業では2020年6月から、中小企業では、2022年4月から施行されました。企業や事業主は、パワハラ防止のために、雇用管理上必要な措置を講じることが義務となったのです。

「パワハラ」を受けたとき、あなたはもう「戦う」ことも「逃げる」こともする必要がありません。あなたは堂々としていればいい。

大切なことは、相手も上司である前に「人」であるということ。自分も部下である前に、「人」であるということ。人である以上「完璧はいない」という前提で、社会人として、人として、自らの「ありよう」を振り返り、努力し続ければいい。

そのような姿勢で働くならばきっと、「パワハラ」を寄せ付けない姿勢や実力が、身につくことでしょう。

 

【大愚元勝(たいぐげんしょう)】

佛心宗 大叢山 福厳寺住職。株式会社慈光マネジメント代表取締役。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。駒澤大学、曹洞宗大本山総持寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。

HPにて「お悩み相談」を受け付けているほか、YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答」で国内外から寄せられた相談にも対応する。著書『苦しみの手放し方』(ダイヤモンド社)、『最後にあなたを救う禅語』(扶桑社)、『人生が確実に変わる 大愚和尚の答え』(飛鳥新社)など。

 

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