あなたの「イライラ」は悪くない! ストレスから身を守るには「怒り」を味方に
2018年09月27日 公開 2019年08月09日 更新
<<※本記事は関屋 裕希 著,白井匠イラスト『感情の問題地図』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです>>
「嫌いな感情ランキング」の第1位は怒り?
あなた「ご指示いただいた企画書ができたのですが」
上司「なんだ、この企画書は! まず、タイトルがダメだろう。コンセプトもわかりにくい。それから……」(細かいダメ出しが続く)
→(「やりたいようにまとめてみろ」って言ったくせに、ダメ出しばっかりしやがって。それなら最初からそう言えばいいじゃないか。俺の時間返せよ!)
あなた「……という企画を考えました」
同僚A「このターゲット層でうまくいくかなぁ?」
同僚B「他社の製品の分析も甘い気がするけど」
同僚C「コンセプトも、もっと練らないとダメじゃないか?」
→(なんでネガティブなことばっか言うんだよ。みんな俺の企画を通したくなくて言ってるだけなんじゃないの?!)
あなた 「ここまちがってたから、訂正しておいたよ」
若手社員「あ、ほんとですね。これ、課長がギリギリに頼んできたんで」
あなた 「……それから、この表現だとクライアントに失礼になるから、こっちの表現にしたほうがいいと思うけれど」
若手社員「はーい。でも、それって場合によりますよね。」
→(いっつも言いわけするし、ひと言多いんだよなぁ。だんだん注意するのも嫌になってくる!)
上司「今度、新しいコピー機がくるから、だれかコピー機まわりの整理をしといてくれないかな? あ、一番席が近くだから、頼むよ」
→(いっつもいっつも雑用を押しつけて。私だって忙しいのに! 自分の仕事にだってちゃんと時間をかけたい!)
職場のイライラ・怒りは、数え上げるとキリがないかもしれません。
「怒り」「イライラ」と聞くと、あなたはどんなイメージが湧きますか?
「できればあまり感じたくない」
「自分が怒られるのなんて、もっと勘弁!」
たいていは、ネガティブな回答が返ってきます。冷静に判断できなくなって、怒りに任せて行動して、人間関係を壊したり、まわりからの評判を落としたり。「なんであんなことしちゃったんだ……」と自己嫌悪に陥ることもしばしば。「嫌いな感情ランキング」なんてあったら、怒りは栄えある第1位を獲得してしまいそうです。
次のページ
怒り=「大事なものが傷つけられている」サイン このサインを味方につけよう