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「寝だめはNG」 自律神経の名医が"睡眠は時間より質"を主張する理由

2019年01月31日 公開

小林弘幸(順天堂大学医学部教授)

小林弘幸(順天堂大学医学部教授)
(写真:川しまゆうこ)

<<年齢とともに、若いころのように長時間眠ることができなくなったり、不眠に悩んだりすることがあるでしょう。年齢があがり、仕事のプレッシャーも大きくなっていくにつれて、睡眠時間が確保できなかったり、眠れなかったりすることもしばしば。

しかし、睡眠は時間より質を意識することで、休息の質が劇的にあがると語るのは、順天堂大学医学部の小林弘幸氏。

自律神経の名医して知られ、「仕事人間」を自称する同氏が、自らが実践する"睡眠技術"を伝える著書『「寝入りが9割」の睡眠技術』にて、睡眠が「時間より質」である理由を示している本稿では同書より、その一節を紹介します。>>

※本記事は、小林弘幸著『「寝入りが9割」の睡眠技術』(ポプラ社)より、一部を抜粋編集したものです。
 

長時間の寝すぎは、脳と体を老化させる

短時間しか眠れないと悩んでいる方のために、長時間の寝すぎは、睡眠不足と同じように心身の健康を損なう可能性が高まるということも、ぜひお伝えしておきたいと思います。

アメリカのマサチューセッツ大学の発表によると、糖尿病患者がもっとも少なかったのは7時間睡眠の人たちでしたが、5時間以下の睡眠では発症率が2.6倍に。さらに8時間以上の睡眠では、3.6倍に跳ね上がることが報告されています。

九州大学の大隈俊明先生らによれば、2型糖尿病の日本人患者の4870例のデータを解析した結果、睡眠時間が4.5時間未満、および8.5時間以上の被験者は、7時間前後の被験者に比べて、HbA1c 値(ヘモグロビン.エイワンシー=糖尿病と密接な関係があり、6.5%以上であれば糖尿病と判断される)が高い、つまり睡眠時間の長短と糖尿病の発症率は、U字形の関連性が見られたと報告されています。

また、中年以降の長すぎる睡眠は、記憶力と意志決定能力=脳認知能力を低下させ、心疾患やうつ症状の発症頻度も増加させるという研究データもあります。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」でも、9時間以上寝床にいる人は、9時間未満の人よりも中途覚醒を起こし、それによって血流を悪化させてしまう可能性が高いとしています。

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