外資系コンサルタントの「グラフ強調の黄金ルール」
2019年02月27日 公開
増減の傾向は「矢印」で強調する
グラフで強調したい内容として、個別のデータやあるひとまとまりのデータだけではなく、全体の増減の傾向を強調したい場合があります。その場合に有効なのが、矢印です。増加トレンドであれば右肩上がりの矢印を、減少トレンドであれば右肩下がりの矢印を使うことで、読み手はグラフの意味するところをすぐに理解できます。矢印は「挿入」タブの「図形」から「ブロック矢印」を選んで作成します。
データの差は「補助線」と「矢印」で強調する
棒グラフでデータを並べて、そのデータ間の大きさの差を主張する際には、補助線と矢印を組み合わせて強調を行います。
以下の図ではauとdocomoの契約数に大きな差があることを主張するため、補助線を追加し、矢印でその差を示しています。補助線は「挿入」タブの「図形」から「線」を選んで作成し、右クリックして「図形の書式設定」で「点線」に変更して作成します。
強調の意図は「文章」で表現する
グラフに対して色や矢印で強調を行った上で、さらにそれが意味するところを文章で追加することによって、グラフがよりわかりやすいものになります。文章では、グラフだけでは説明できない
①背景情報
②理由
③データの解釈
を表現します。以下の図では、売上の急回復の②理由として、新商品の投入時期を説明することで、グラフをわかりやすくしています。文章は、「挿入」タブの「図形」から「テキストボックス」を選んで作成します。
このようなグラフの強調ルールを適切に用いることで、情報が整理された「1人歩きする資料」を作成することができます。ぜひ、普段のビジネスで実践してみてください。