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「プロ棋士が人工知能に負ける日」を1996年に予言した羽生善治氏

2019年08月08日 公開

冨島佑允(とみしまゆうすけ)

 

コンピュータでも全局面を調べるのは不可能だった?!

彼の結論としては、局面の数があまりに多いため、力ずくで全ての可能性を調べるのはコンピューターでも到底不可能。

だから、局面の良し悪しを点数化し、想定される最低点が最大となるように(ミニマックス法と呼ばれます)探索すべきだと主張しました。つまり、失敗したときの損害が小さくなるように手堅く打っていけばよいということです。

チェスの試合展開のパターン(10の120乗)は、将棋のパターン (10の220乗)よりずいぶん少ないですね。もちろん、あくまで概算なので、計算前提を変えると答えも変わってきます。

しかし、チェスよりも将棋のほうがパターンが多いのは事実であり、コンピューターが人間のプロ相手に勝利を収めたのも、 チェスのほうが先でした。

 

人類がコンピューターに負けた日

1997年、IBMがつくったチェス専用のスーパーコンピューター、ディープ・ブルーがチェスの世界チャンピオンであるガルリ・カスパロフを破った話は有名です。

将棋の世界でも、コンピューターは人間のプロに追いつきつつあります。東京大学将棋部に在籍していた山本一成は、在学中に留年してしまい、この機会に苦手なコンピューターを克服しようとしてコンピューター将棋のソフトウェア開発を始めました。

そして生まれたのが、将棋指しソフト 「ponanza」です。当初は開発者自身にも将棋で勝てなかったようですが、次第に実力を伸ばし、2013年に出場した第2回将棋電王戦においては、佐藤慎一四段に平手(ハンデなし)で勝利して一躍有名になりました。

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