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くらし

「文章が上手くて早い人」が選ぶ書き出しは“たったの2種類”

はやみねかおる(児童書作家)

2020年04月09日 公開 2022年04月08日 更新

 

書かなければいけない文章は、書かなければいけない

「それで、どうして作文が書けないんだい?」
「そういえば……どうして書けないんだろうね?」

「書けないのには、理由がある。それを、紙に書いてごらん」
「えーっと……」

・何を書いていいかわからない
・めんどくさい
・文がうまく書けない

「大丈夫。こんな理由なら、軽く解決できる」
「本当か?」
「まず、『何を書いていいかわからない』という健に、最初の1行の書き方を教えてあげよう」

大きくわけて、作文は2種類。 

・中学生になっての抱負や読書感想文など、気持ちを書くもの 
・遠足や運動会など、出来事について書くもの

「気持ちを書く作文は、テーマについての気持ちを最初に書くんだ。 『中学2年生になっての抱負』の書き出し、わたしが教えたことを覚えているかい?」
「ぼくには抱負がないから、正直に『中学2年生になったけど、抱負はありません』って書くように教えられた」

「そのとおり。でも、それだけだと怒られるかもしれないから、そこから先は"こんなことではいけない”"勉強やクラブ活動をとおして、なにか抱負を見つけたい”"胸を張って卒業できるように、2年間頑張りたい”と、展開していけばいい」

「読書感想文は?」
「最初の感想を書く。おもしろかったのなら『おもしろかった』。つまらなかったら、『おもしろくなかった』。そこからは、その理由を書くんだ。おもしろくない本を選んでしまっても、"こういう物語だったら、もっとおもしろかったのに”とか"ぼくなら、こう書く”と展開すれば、個性的な読書感想文になるよ」

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【方法その1】書き出しに正直な気持ちを書くだけ

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